経済学部ゼミブログ

2009.11.29

  • 経済学部
  • 金融学科

ビジネス・シミュレーション・ゲーム

ブログ投稿者:金融学科 海老原崇

私のプレ専門ゼミナールでは、会計情報の作成方法と作成した会計情報に基づく意思決定を学習するために、ゼミのメンバーを5つのチームに分けてビジネス ゲームを行っています。ビジネスゲームは、2種類の精密機械を国内・海外市場に販売する企業の経営をシミュレートするゲームです。ゲームでは、2種類の精 密機械の製造・販売数や価格を決定する製造・販売計画、正社員やアルバイトの採用数や広告費を決定するマーケティング計画を決定し、それに基づく注文数から利益などを計算する会計の書類(財務諸表)を作成していきます。これを繰り返し行い、企業評価の観点から順位を競います。
ビジネス・シミュレーション・ゲーム
健全な企業経営を行うためには、利益などの会計情報の計算構造を知るとともに、作成された会計情報に基づいて、適切な意思決定を行うことが求められます。 たとえば、利益が伸びない原因が広告費などの経費の使いすぎにあるならば、経費を削減しなければなりません。
一方、その原因が製品の価格が低いことにある ならば、値上げをするとともに、販売活動を行う社員を増やしたり、広告費を多くかけたりしなければなりません。この他にも、借りた借金を返済する際には、 現金が不足しないかどうか計算し、適切なタイミングで借り換えをしなければなりません。
 
このゲームの難しいところは、正しく財務諸表を 作成するとともに、利益をたくさん稼ぐための適切な意思決定を行わなければならないことです。最初は学生たちも財務諸表の作成や読み方に四苦八苦していま したが、練習を重ねるうちに理解が進み、今ではどうすれば利益が上がるかということに集中して経営の意思決定を行うことができるようになりました。
 
ゼミの最後には、チームごとに自らの経営戦略と経営成績を発表し、成功した経営戦略の説明や経営失敗の釈明を行う株主総会を開く予定です。経営に失敗したチームから飛び出す「珍釈明」が今年も楽しみです。