経済学部ゼミブログ

2008.06.17

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専門ゼミナール1部より「北タイの森を守る人を支える」

ブログ投稿者:経済学科 後藤光藏

専門ゼミナール1部より「北タイの森を守る人を支える」
6月6日の専門ゼミナール1部は外から講師をお呼びしてのゼミであった。講師はタイの北部でNGO:Linkの日本人代表として活動されている木村茂さんで、「北タイの森を守る人を支える~国際協力NGO:Linkの活動から~」と題して話をしていただいた。
木村さんは大学の教員を辞め、日本国際ボランティアセンター(JVC)などを経て、2004年1月より住民による持続的農村開発活動の支援を目的としたNGO:Linkを設立し家族で現地に移り活動を続けていらっしゃる方である。 急速な経済成長を遂げつつあるタイにあって、その北部地方は豊富な森林資源に恵まれ、また文化的にも非常に多様な特性を持っている。このような資源の豊かな地域で深刻な貧困問題が起こるのはなぜか? これらに対して地域住民はどのような活動を行っているのか? 開発政策と資源の争奪の実際を、現場で活動するNGOの視点から話していただいた。
木村さんは大学の教員を辞め、日本国際ボランティアセンター(JVC)などを経て、2004年1月より住民による持続的農村開発活動の支援を目的としたNGO:Linkを設立し家族で現地に移り活動を続けていらっしゃる方である。
急 速な経済成長を遂げつつあるタイにあって、その北部地方は豊富な森林資源に恵まれ、また文化的にも非常に多様な特性を持っている。このような資源の豊かな 地域で深刻な貧困問題が起こるのはなぜか? これらに対して地域住民はどのような活動を行っているのか? 開発政策と資源の争奪の実際を、現場で活動するNGOの視点から話していただいた。
その中で特に、これまで村の人々が様々な形で利用しながら、維持し守ってきた森が、森林保全を謳った国有林化政策によって、むしろ国から企業に木の伐採権 が与えられたりみかん山として貸し出されたりすることによって荒れてきたなどのタイ北部の山の歴史、それに対抗し山を村人が共有林として取り戻すための活 動(山の測量や森林利用の方法などの合意作りなど)、それに携わっているLinkの活動につての話が興味深かった。現場に深く係わっている方の話だけに、 聞いた学生たちには訴えるものがあったと思われる。学生たちの感想も好評だった。
外部の講師を招いてのゼミなので、教養ゼミの学生やJVCの職員、また開発経済がご専門の経済学部東郷先生も出席して下さった。