経済学部ゼミブログ

2007.11.12

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ゼミ大会に向けて

ブログ投稿者:経済学部経営学科 古瀬公博

経営学科の古瀬です。
 
私が担当する3年生のゼミでは、12月8日に行われるゼミ大会(ゼミ対抗の研究発表会)に向けて、グループワークに取り組んでいます。
 
グ ループワークのテーマの選択は学生に任せています。第1回目のグループワークの発表では、「血液型と経済発展の関係」という大胆なテーマを掲げてくれまし て、その発想の自由さに衝撃を受けました。そこまで私は大胆になれないので、もう少し着実なテーマを選んだほうがよいのではとアドバイスしました。
 
夏休み前に、漠然としたゼミ生の関心から「クレジットカード」について調べるという方向が決まり、夏休み明けには「どのようにしてクレジットカードは普及してきたか」というテーマに落ち着きました。
 
日本ではクレジットカードは1960年代に登場し、当然ながら当時の人々にとっては目新しいサービスでした。そのような「目新しいもの」がどのようにして人々に受け入れられていったのかというテーマに学生たちは関心を持ち、調査を進めています。
 
「目新しいもの」は人々の注目を集めますが、その半面、多くの人々は「目新しいもの」を使うことをためらいます。変わった味のお菓子、奇抜なデザインの服、新 しい治療法(たとえば近視矯正手術)など、興味は惹かれても、自分からは率先して試さないようなものはたくさんあります。
 
クレジットカー ドについては、導入当時は、「カードをもつことはステイタス」という良いイメージとともに、「現金がないのに買い物をする」「お金を使いすぎる」などのマ イナスのイメージがありました。一般の人々にとっては後者のイメージが強く、クレジットカードの普及を妨げる要因でした。
 
「目新しいもの」に対するマイナス・イメージなどの障害をクリアしなければ、クレジットカードは現在のようには普及しなかったでしょう。どのようにしてクレジットカードが普及したのかについてはゼミ大会当日に明らかになると私も楽しみにしています。