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2025.07.17

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お知らせ

【学部横断ゼミ】2025年度春学期最終報告会開催

Aチームの発表
7月5日(土)に今年度春学期「学部横断型ゼミナール・プロジェクト(科目名:学部横断型課題解決プロジェクト)」の最終報告会が一般公開にて、課題提供企業である株式会社竹尾の担当者を本学にお招きして、開催されました。

本授業の課題は、以下の2つです。
①協力企業が果たしている社会的な役割や貢献を、社会課題という観点からとらえて整理して小冊子を作成する。
②その社会課題に対して、課題提供企業を通して私たちの未来をどう創っていくのか提案を考える。

Bチームの発表
春学期は、2年次生以上が履修対象となっています。今期は、2年次生10名、3年次生7名の計17名が履修し、2チームに分かれて紙の専門商社である株式会社竹尾と紙の歴史や文化、紙を取り巻く社会課題に関して、調査・分析をしました。

5月24日の中間発表会までは学部ごとに分かれて、学部の専門性を生かしながら分析を進めました。中間発表会以降は、それまでの調査・分析内容を生かしながら、「協力企業を取り巻く社会課題への提案」を学部横断チームで考察しました。
最終報告会には、オンラインも含め76名に参加していただき、両チームともに30分間のプレゼンテーションを行いました。また作成した『小冊子』は、会場来場者には簡易印刷版を配布し、オンライン会場では画面共有したPDF版を流し、参加者の方々に読んで頂きました。

発表後には企業担当者や学内役職者から、「3か月までここまで考察できていることに驚き感動した」「各学部の専門性を生かした知見や個性を生かした発表が良かった」「視点が現代中心であったが、紙との関係は歴史的に長く、その時間の積み重ねが紙の魅力につながっている。その歴史的視点も提案に盛り込まれていればさらに良かった」などの感想をいただきました。

学内役職者からの発表に対するコメントに耳を傾けるAチームの様子
最終報告会での学生が考えた発表のコンセプトは、「知と美を愛する心」と「人生を彩る、未来を彩る」でした。デジタルネイティブと呼ばれる履修生たちが、紙について真剣に調査・分析していく中で、「文化資本」と「ビジュアルコミュニケーション」という概念に出会いました。「紙は人の人生を豊かにするものである」と分析し、もっとその良さを知ってもらいたいという願いも込めて履修生たちは今回の提案を考案しました。

この授業は産学連携が一つの特徴ですが、社会課題の解決を現実のなかで考えられるということは、履修生たちの学びをさらに深めてくれています。
来期も、企業の取組みを通じて社会課題を考察していくという正解のない課題に、多様な視点を持ち、問い続ける姿勢を大切にしながら、本プロジェクトを展開していきたいと考えています。

最終報告会後の学生の感想(授業用SNSより)

企業担当者様からの発表に対するコメントに耳を傾けるBチームの様子
「今日まで、毎日、朝から晩までチームメンバーと顔を合わせて、同じ目標に向かって、活動できたことは、とても楽しいものだった。もともと複数人でチームとして活動することは、好きだったが、今回のこのゼミ活動で、チーム活動の難しさを感じた。違う考え方、意見を持つ人が集まると、ときに、議論がうまく進まないこともあった。しかし、みんながフラットな関係で、自由に意見を交わし、同じ目標に向かって議論したことによって、より良いものが作り出せたと思う。苦しい場面もあったが、とても達成感があった。
フェーズ2では、各学部が集まったことによって、学部ごとに考え方が違ったり、得意分野が違うことがとても面白かった。違う角度から一つのものに取り組むことで、新しいものが生まれたり、より強固な考えとなっていった。その議論に、臆さず参加し、自分の意見がどうやったら伝わるか、工夫し、発信することができた。そして、柔軟性を持って、意見を取り入れ、意見をまとめることができた。自分としては、「発信力」と「柔軟性」が向上したと思っている。チーム活動の意義を横断ゼミで実感することができた。」


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