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2022.02.04

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お知らせ

人文学部 小森謙一郎 教授・戸塚学 准教授・北村紗衣 准教授 編『人文学のレッスン──文学・芸術・歴史』が刊行されました。

本書の概要

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人文学を代表する「文学」「芸術」「歴史」の3つのパートを具体的に学びながら、考える基礎が身につく12のレッスン。本書は人文学部の三学科共通プログラムである「グローバル・ヒューマニティーズ(GH)」の必修科目「人文学入門」の教科書としても利用されます。

第一部 ことばを読む
1 言葉の形を読む——横光利一『蠅』の形式と文体(戸塚 学
2 日記と小説——ムージル「トンカ」にみる文学の射程(桂 元嗣
3 ジャポニスムへの情熱——ゴンクールの『日記』に記された美術革命(福田美雪)
4 ラフカディオ・ハーンのアメリカにおける受容——新聞記事でたどる「読み」の系譜(リンジー・モリソン
 
第二部 芸術の現場
5 もしも私が女なら——シェイクスピア劇と舞台芸術の異性装(北村紗衣
6 女性史美術館へようこそ——展示という語りと語り直し(小森真樹
7 日本のアマチュア演劇の多様な世界(片山幹生)
8 舞台の上のシンデレラ——ロッシーニ、パヴェージ、イズアール(嶋内博愛
 
第三部 描かれる歴史
9 その変化をもたらす知はだれのものか——中世の「日本図」と文字資料をあわせ読む(高橋一樹)
10 人類の至宝!?——中国ムスリムの「ハン・キターブ」(黒岩 高
11 子どもたちが記憶する第一次世界大戦——北フランスの占領とその後(舘 葉月
12 歴史と記憶違い——フロイトの場合(小森謙一郎
 
全3部、320頁
 

編者から一言

執筆者は人文学部の3学科すべてにわたっています。こうした本は珍しいはずですが、書くのも編集するのも楽しかったというのは、さらに珍しいことです。作り手が楽しめたのですから、読み手も楽しめるはずだと思っています。楽しめたときには、書き手の「熱意」と「本気」が伝わっていることでしょう。そうした経験こそが、すぐれて人文学的であるはずです。 

※本書刊行企画として、2022年3月7日(月)~10日(木)の全4回にわたり、武蔵大学にて第73回公開講座「シンデレラの末永く幸せな変身」が開催されます(来場とオンラインのハイブリッド型)。こちらもぜひご参加ください。