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2016.5.30

武蔵大学

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人文学部ヨーロッパ文化学科・踊共二著『忘れられたマイノリティ ―迫害と共生のヨーロッパ史』が刊行されました

関哲行・踊共二
『忘れられたマイノリティ
―迫害と共生のヨーロッパ史』山川出版社、2016年

●本の概要
本書はヨーロッパおよびヨーロッパに接続する世界に生きた宗教的マイノリティ、すなわちユダヤ人、ムスリム、三つの「一神教」の間を行き来した改宗者・再改宗者そして異端の烙印を押された諸集団の歴史をつづったものです。地中海世界を関哲行(流通経済大)、アルプス以北の世界を踊共二(武蔵大)が交互に執筆(全10章を2人で分担)。ヨーロッパだけでなく、亡命地・布教地としての南北アメリカ、アジア(日本)にも言及しています。

著者から一言
エスニシティや宗教を背景とするマイノリティへの迫害、差別、復讐の連鎖が日常化した世界のただなかで共存・共生の秩序を求める現代人にぜひ読んでほしい歴史書です。高校生でも理解できるようにやさしく書きました。ユダヤ人がキリスト教徒の村に軒を連ねて(まじりあって)住み、同じ牧場を使い、同じ居酒屋に通い、さまざまな摩擦を経験しながらも共に暮らしていた興味深い事例が16・17世紀ドイツに複数あります。だれも書かなかった共生の歴史です。(踊 共二)

忘れられたマイノリティ

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