白雉祭実行委員に聞く!
とりあえず"やってみる"で
ゼロから創った音楽祭

経済学部 経営学科
2022年4月入学

#経済学部 #課外活動 #在学生
2024年の白雉祭では、ゲストに音楽プロデューサー兼ベーシストの亀田 誠治さん、司会にグッドモーニングアメリカのたなしんさんを迎え、学生とのトークやバンドセッションを行う「かめきじ音楽祭」を開催しました。企画は白雉祭実行委員の学生が亀田さんとゼロから創りあげ、本番は大盛り上がり。
そんな実行委員の学生に、音楽祭を終えた感想や本番までのエピソードを聞いてみました!当日、亀田さんとバンドセッションした武蔵生のコメントもお届けします。

白雉祭実行委員会に入ったきっかけを教えてください。

高校生の頃、生徒会に所属していて、学園祭のパンフレットを作る担当でした。作っている時はすごく大変でしたが、学園祭当日に来場者の方や生徒がパンフレットを持って歩いているのを見て、自分の頑張りが形になるという大きな達成感を味わいました。だから、大学でも何か1つのものを作ることに携わりたいなと思っていたんです。
また、小さい頃から音楽を聴くのが好きで、学生がアーティストのブッキングから当日の運営まで行う白雉祭のライブ企画のことを知った時、大学の実行委員会でしかこんな経験はできないんじゃないかと思ったのもきっかけでした。

かめきじ音楽祭の担当になった経緯は?

実は亀田さんとコラボする話が出た時、白雉祭実行委員長や周りから「やってくれない?」と頼まれたんです。昔から頼みごとをされがちで。
自分は好奇心旺盛で、とりあえず"やってみる"タイプです。なので、頼まれたらまずは引き受けてみるというか…後先考えない性格が良いのか悪いのかは分からないですが、その時々のベストは尽くしつつ、どうにかなるだろうという気持ちでやっています(笑)。頼みごとをされると、期待に応えなければとプレッシャーに感じがちだと思いますが、なんでも重く捉えないことがやり遂げるコツです。

亀田さんや司会のたなしんさんと、およそ3か月にわたって会議を重ねてきましたね。お二人とはどんなお話をされましたか?

お二人ともすごい方たちなのに、良い意味でそれを感じさせない親しみやすさがあって、お会いするたびに「頑張っているね」「今どんな感じ?」など、たくさん気にかけてくれました。会議などの堅苦しくなりがちな場面も終始あたたかい雰囲気を作ってくださり、自分も積極的に発言することができました。
亀田さんはSNSの運用などについて話している時に、「何でもやってみるといいよ」と言ってくださいました。 自分もとりあえずやってみることが1番だと感じているので、そこで亀田さんの考え方と通じたというか、この人に言われたら本当に何でもやってみようと思いました。それ以降、SNSの投稿やオーディション内容、バンド練習のスケジュールなど自分が考えたことをいろいろ形にできたと思います。
たなしんさんとはいつも会議が終わった後、駐輪場まで歩きながらいろんなお話をしました。この企画の凄さや大変さ、メンバーのこと、世間話や大学生活のこと。最初は木々が青々としてあんなに暑かったのに、気づいたら肌寒くなり紅葉も始まっていて、本番が近づいているのを感じました。 また、たなしんさんの撮る写真や映像はすごく素敵で、映る人たちみんなの顔が生き生きしているんです。カメラは撮る人の心を写すというのは本当なんだなと思いました。

当日のバンドメンバーはオーディションを経て選ばれたと聞きました。

このかめきじ音楽祭のために武蔵生からメンバーを募集し、オーディションを経て結成されたバンドが「かめきじへん」です。一部顔見知りのメンバーはいたみたいですが、バンドを組むのは初めて。1番最初の顔合わせは少し緊張した雰囲気でした。
企画担当の自分も少し気にかけたほうが良いのかなと思いながら、なかなかそちらまで手がまわらず、迎えた本番前日のリハーサル。みんなが和気あいあいと仲良く話し、バンド名も決まり、演奏も仕上がっていて、これは本番絶対大丈夫だと思いました。結成時から見守っていたからこそ仲が深まっていてうれしかったですし、この企画がみんなの良い思い出になってくれたらと強く思います。
もちろん本番は「かめきじへん」が最高の演奏を披露してくれました!

「かめきじへん」の皆さんにも、感想を伺いたいです。

  • 選ばれた時は亀田さんと演奏できるという喜びが大きかったですが、本番を終える頃にはメンバーへの仲間意識や信頼で達成感に満ち溢れていました。大学では自由に交友関係を築ける反面、関わる人を無意識に選んでしまっていたところがあったので、見ず知らずの人たちと一から協力して音楽という形で思い出を残せたことが嬉しかったです。(ボーカル)
  • 初めて顔を合わせた時は本当にこのメンバーと良い演奏が出来るのか?と不安でしたが、練習を重ねていくうちに仲も深まり、当日までやり切ることができました。年齢も性別も違う5人でしたが、音楽はその垣根を越えて結びつける力があるのだなと再確認しました。この経験を大切にし、今後の学生生活や社会人でも活かしていきたいと思います。(ギター)
  • 他のメンバーに加え、亀田さんとたなしんさんというプロのベーシストの前でベースを弾くことに、当初は大きな不安と緊張を感じていました。でも、練習を重ねて完成度が高まる度に、自信や楽しみへと変わっていきました。本番では演奏中に亀田さんと目が合う瞬間があり、とても嬉しく、音楽を最も楽しめた瞬間でもありました。(ベース)
  • メンバーとは初対面でしたが、思いやりのある人ばかりでより良い演奏にしよう!という強い思いを共有できました。1番印象的だったのは、練習を重ねれば重ねるほど上達していくのがハッキリと感じられたところです。亀田さんも完成度の上がり具合に驚いていたのを覚えています。このメンバーだからこそ、かめきじ音楽祭でオーディエンスの熱い歓声を聞くことができたと思います!(ドラム)
  • オーディション合格のメールをいただいた時、憧れの亀田さんとセッションが出来るという感動で胸がいっぱいでした。亀田さんはとても気さくな方で、私たち学生をいちバンドメンバーとして尊重して下さり、練習も本番も本当に楽しかったです。メンバーとの絆も生まれ、音楽の影響力を改めて感じました。今回の企画に携わってくれた全ての人に本当に感謝しています!(キーボード)

企画担当として、かめきじ音楽祭を終えた率直なお気持ちをお願いします。

正直寂しいです。この約半年間、生活の中心となっていたといっても過言ではないくらい「かめきじ音楽祭」のことばかり考え、全身全霊をかけてきました。無事に終わってすごくほっとしているのですが、喪失感も大きいです。
本番で、亀田さんと「かめきじへん」による『群青日和』のセッションを大講堂の後ろで聴いていたんですが、バンドメンバーがそれぞれ鳴らす音、たなしんさんの司会、お客さんの歓声や拍手、亀田さんのベースの音を聞いて、涙が止まらなかったです。この企画が自分の中でそれだけ大きな存在になっていたことを実感しました。 人生の忘れられない思い出になりました!

白雉祭実行委員会に興味がある人へ、一言どうぞ!

実行委員会に入って、自分の大学生活は充実したものになりました。普段味わうことのできない感動や感情、1つのものを作りあげる素晴らしさが体験できる機会ってなかなか無いと思います。興味がある人はとりあえず”入ってみる”のおすすめですよ。