独学で技を磨く、
テコンドーの
全日本学生選手権で優勝

経済学部 金融学科
萩原 鳳羽
2021年4月入学

#経済学部 #課外活動 #在学生

テコンドーはいつ、どのようなきっかけで始められたのですか?

父がもともとテコンドーの選手で実家の長野県で道場をやっていたので、物心ついたころには始めていました。初めて大会に出たのは3歳の時です。
小学校5年生まではキョルギ(組手)でオリンピックを目指して活動していたのですが、脚の調子が悪くなってしまったこともあり、高校生からはプムセ(型)に取り組んでいます。

プムセは独学で習得され、2023年の全日本学生選手権では優勝されたとか。練習はどのように?

現在国内にはプムセの指導者が少なく、父もキョルギの選手であったことからプムセに関する知見がなかったため、県外の指導者から少しづつ技術を学びながらほとんど独学で競技に取り組んでいました。
まずは自分自身の弱点である柔軟性を高める練習に重きを置いていました。と言うのも、脚の調子が悪くなるまでは180度の開脚が当たり前にできていたものの、一時は90度ほどまでしか開かなくなってしまったためです。柔軟性が物をいうプムセにとってこの点は非常に大きな問題でした。また、同時に自分自身の強みを伸ばす練習も行なっていました。私の強みは技のキレや力強さにあると感じていたため、それらを強化するために筋力トレーニングや体幹トレーニングに力を入れました。
大学1年次、2年次と準優勝で終わってしまったということもあり、選手権優勝は素直に嬉しかったですが、内容としては自分自身の満足いく点数が出なかったため納得はしていないです。

全日本テコンドー協会の強化指定選手に選ばれたこともあるそうですね。強化合宿はいかがでしたか?

国内強化合宿では主に味の素ナショナルトレーニングセンターを使用させていただくのですが、他競技の代表選手や指導者と同じ宿泊施設や食堂を使わせていただくため、誰もが知っているような有名選手が身近にいることもあり、そういった選手が食事面なども気を遣っている様子を見ると自分自身「まだまだ意識が低いな」と反省することが多かったです。
また、練習に関しては代表コーチだけでなくテコンドーの本場である韓国から指導者をお呼びして指導を受けることが多く、韓国の選手が日常的にどれだけしんどい練習に取り組んで世界のトップで活躍しているのかを身にしみて感じました。また、代表選手の中には韓国語がわかる人が多い中で私はまったく分からなかったため、テコンドーに取り組む以上、韓国語を習得する必要性があると感じました。そのため大学では韓国語を履修しています。

武蔵大学にテコンドー同好会を立ち上げたそうですね。

立ち上げようと思ったきっかけは、地元の信州大学にテコンドーサークルができたことです。信州大学でサークルを立ち上げた学生は香川県出身で、父の道場と関わりのない学生だったのにも関わらず「大学でテコンドーをやりたい」「テコンドーを広めたい」と言う思いから父に連絡をとり、道場の所属大学として活動を始めました。それを聞いた時に実家が道場をやっている私が自分の大学にテコンドーの団体を作らないわけには行かないと思い、設立に踏み切りました。
設立当初はメンバーが全く集まらず非常に苦労しました。しかし、新歓を続けるうちに30名規模の団体となり、自分自身で1からサークルを成長させ大きくしていく過程にはとてもやりがいを感じています。

ゼミナール連合会(経済学部のゼミ対抗研究発表大会を企画、運営する学生団体)の副代表を務めるなど、学業との両立はどのようにされていましたか?

誰もが「1日は24時間」という限られた時間を過ごしている中で、時間を有効に活用することは常に意識しています。例えば、現在ひとり暮らしをしているため自分自身で生活費を稼ぐ必要がありアルバイトも行なっているのですが、朝5時半から授業開始の1時間半前まで働くなど朝の時間を有効活用し、その後をサークルや他の時間に当てられるように工夫しています。とはいっても生活はギリギリですが(笑)

今後の目標をどうぞ!

まずは来年からは社会人ということで、これまで培ってきた経験を活かし社会の役に立てる人材になっていきたいです。
しかしながら、これからもテコンドー界に何かしらの恩返しができればと考えているため、自身で立ち上げたテコンドー同好会に時間がある際に指導に行くことはもちろんのこと、公式戦の審判員や何かしらテコンドーにかかわる活動ができたらな、と考えています。特に現在、全日本テコンドー協会では大学テコンドーをもっと普及させていきたいという思いがあるようなので、より大学間の交流を増やしテコンドーの普及に貢献できたらいいなと思います。