学部横断ゼミブログ

2026.07.09

2026年度春学期最終報告会を実施しました

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

 7月4日(土)に一般公開による、今期履修生の最終報告会を実施しました。当日は、課題提供企業アイリスオーヤマ株式会社担当者の皆様にもご参加いただき、約3か月にわたって調査・分析の成果と履修生たちが考案した「企業を取り巻く課題への提案」について発表しました。
また履修生たちは、プレゼンテーションに加え、分析結果や提案内容を約30ページの報告書にまとめました。会場参加者には報告書を配布し、オンラインで視聴いただいた皆さまには画面共有を通じてご覧いただきました。
 今期も履修生たちは学部横断型の2チームに分かれて活動しました。6月29日(月)のプレ発表以降は、両チームとも連日遅くまで大学に残り、教員から改善のアドバイスを受けながら発表内容や報告書のブラッシュアップに取り組みました。
自分たちの思いが先行するあまり、報告書の分析部分と提案部分の整合性を十分に表現できず、報告会前日の夕方まで修正を重ねたチーム。伝えたい内容をより分かりやすく図式化するため、最後まで粘り強く考察を続けたチーム。それぞれが試行錯誤を重ねながら準備を進めてきました。
こうした過程は、学生一人一人の主体性や課題発見力、創造力を育む機会になったと感じています。また、「報告会でより良い発表をしたい」という共通の目標に向かって時間を共有したことで、チームワークも一層強化されたようでした。
 発表のコンセプトは、Aチームは「トキで出会い、モノで寄り添う」、Bチームは「ソーシャルイン~暮らしを守る~」でした。
発表後には、企業ご担当者や学内役職者から、
・「若者をターゲットに絞った提案であったが、そこにどの程度のビジネスチャンスがあるのかが分かりにくかった」
・「さまざまな社会課題に対して、アイリスオーヤマがどのようなビジネスを展開できるのかという点について、『ソーシャルイン』の視点からよく考察されていた」
・「学部横断で活動しているからこそ、自分たちの興味・関心だけでなく、関心の薄い人たちをどのように引き付けるかという広い視野がほしかった」
など、多くの貴重なご意見をいただきました。
最終報告会では、十分に伝えられた部分もあれば、伝えきれなかった部分もあったようです。授業後の日記には悔しい思いを書いていた履修生もいましたが、今回のプロジェクトを通じて得た学びや気づきを大切にし、今後の学びや成長につなげていってほしいと思います。
 
最後に、最終報告会後の学生の日記を紹介します。
「この3か月間を通して最も大きかった学びは、自分の強みだけでなく、弱みや未熟さを具体的に知ることができた点である。これまでは、自分は意見を出すことができればチームに貢献できていると思っていた。しかし今回、チームの状況を俯瞰して見たり、必要な場面で周囲に働きかけたり、提案の根拠を最後まで詰め切ったりする力がまだ十分ではないことを痛感した。一方で、自分の弱さを知ることは、決してマイナスだけではないとも感じている。むしろ、自分に何が足りないのかを具体的に理解できたからこそ、これからどのように成長していくべきかが明確になった。今回の悔しさや反省を一時的な感情で終わらせるのではなく、今後の行動を変えるきっかけにしていきたい。」
 
「思えば、私は横断ゼミが始まったばかりのころ、学問を実生活や実際の企業活動に結び付けることの意味を全く理解していなかった。企業活動というと、どうしても経済学的なことではないかと思ってしまい、「社会学の理論が使えるのか?」「社会学の調査手法が使えるのか?」と日々疑問だった。それが、フェーズ1を通して<社会学的想像力>の視座を用いることができ、フェーズ2になってからは、社会学的想像力とソーシャルインを結びつけることができた。そして、企業の方からのFBにおいて「ソーシャルインはこれから世界的に広まっていく」と言っていただけたことで、学問を実生活に用いるのを体感することができた。このような体験は普段の講義では得ることのできないものであり、非常に貴重な経験であったと感じている。」