学部横断ゼミブログ

2021.01.12
社会人基礎力をベースにした振り返りの時間

1月9日(土)の2時限目~4時限目まで、オンラインで授業を行いました。12月19日に行われた最終報告会から3週間がたちました。がむしゃらに頑張ってきた活動から少しさめた頭で、自分たちの成長を振り返りました。本来であれば、1月の授業は対面で実施する予定でしたが、非常事態宣言が再発令されたことを受けて、オンラインでの実施となりました。
この授業の目的は、異なる学部の学生と一つのチームを作り『CSR報告書の作成』という課題に取り組む中で、次の3つを育成していくことにあります。
1)社会人基礎力を育成
2)正確な自己評価能力を育成
3)社会的責任を果たすことの意義と難しさを理解する

授業は、<社会人基礎力の発表>で始まりました。このプロジェクトを通してチーム形成で苦労した点やどんな壁にぶつかり、何を考え、どう成長できたと思うかなどを、1チーム10分間で発表してもらいました。両チームともに、活動中は客観視できなかった自分たちの長所や短所をしっかり振り返り、学生たちの成長を感じられる発表内容でした。
学生の発表では、「活動の鍵は勇気でした。恐れずに挑戦し続けることから、不可能を可能に変えられるということを、身をもって体験できました」という言葉がありました。
この授業では、<自分の殻を破る>ことも目的のひとつとして『授業用ガイドブック』に記載されています。最後まで自分の価値観から抜け出すことができずに自分の殻を破ることができなかった学生は、その他のチーム活動の場で<勇気>を出して挑戦してみることをお勧めします。
そのためには、今回の活動を客観視し、自分の言葉でまとめる力が必要になってきます。「大変だった」「やりきった」だけでは、次のステージでいかすことはできません。チームメンバーからの評価や、キャリアコンサルタントとの面談内容から自分自身を見つめ直し、伸びた点や課題と感じた自己評価を具体的に他者に説明できるようになってほしいと思います。

最後に授業後の日記を紹介します。
「授業の最後に先生から「横断ゼミは自分にとってどのような場だったか」と問われた。
私は、「自分がまだまだだと知ることができた場」と答えた。自分の出来ると思っていたことが、社会においては通用しないことを痛感したからである。皆の前で発言する時にはこのことしか述べなかったが、時間を置いて考えると「自分の自信にもなった場であった」とも思った。例えばデザインにおいて、私は何かをデザインすることが好きなだけであって決して得意とは言えないと思っていた。だが、このゼミでチームの皆や先生方から初めて自分のしたデザインを褒められたことで、もっと能力を高めたいとやる気が湧いたと同時に自信にもなった。デザイン面の他にも、私を客観的に見てくれる人がいたからこそ見えたポジティブな面が沢山あった。私は自分の悪い面ばかり見てしまうため、他の人の意見を知ることで少しだけ自分を認めることが出来たのである。
1年生のうちに横断ゼミを履修し、自分の良いところや悪いところを把握できたことは今後の人生において大きなアドバンテージとなるはずだ。ここで満足せずにもっと高みを目指して尽力していこうと思う。」
記:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

【在校生へのお知らせ】2021年度履修希望者対象オンラインガイダンス実施について
授業「学部横断型課題解決プロジェクト」では、2021年度履修希望者対象にオンラインガイダンスを開催いたします。
詳しくは、3Sの掲示板でご確認ください。
オンラインガイダンス開催日時:2021年1月22日(金) 10時30分~