学部横断ゼミブログ

2012.12.19

2012年度後期最終報告会

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤普子

2012年度後期最終報告会01
12月15日(土)最終報告会が企業の担当者の方々をお招きして開催されました。12月10日のプレ発表以降、不眠不休に近い形で3チームとも最後まであきらめずに、CSR報告書を仕上げました。学生の日記を読むと「後悔」という2文字が出てきました。「チーム全員でやりきった」と今回の活動に対する思いがあふれる日記もありました。どんな思いで終わったにしろ、3チームともに全力をかけてチームのメンバーと、課題にと向き合おうと努力したことが感じられる発表だったと思います。
2012年度後期最終報告会02

石森社会学部准教授が今回の日記に「先週までの皆さんは、普段の何気ない日常とは少し異なる、いわば「非日常」的な経験をしてきました。このような横断ゼミにおける経験は、文化人類学でいう「通過儀礼」に近いといえるでしょう。通過儀礼とは、人間が成長していく過程で、次なる新しい段階(ライフステージ)を迎えるさいに、社会的意味を付与する儀礼のことです。この儀礼は、劇的で過酷な経験を強いる「非日常性」を帯びており、それを経ることで人間は社会的に成長し、次なる新しい段階に到達しま す。こうして人間はつねに成長し続けるのです。あるいは、このことを別の角度から言い替えれば、皆さんにとってあの途轍もなく大変であった横断ゼミでの経験は、長い長い人生のほんの1つの通過点ということになります」とありました。

今は、怒涛のような1週間がすぎ、学生の心はぽっかりと穴があいてしまっている状態かもしれません。でもこれから3年次生は自分の卒業後の進路に、2年次生はまだまだ長い大学生活に、全力で向き合っていくことを期待しています。

2012年度後期最終報告会03

最後に学生の日記を紹介します。
「発表を通して感じたことがあります。私たちが作成した担当企業のCSR報告書の軸は「つながり」そしてまとめが「不織布を通してよりよい未来へ」です。発表中に担当企業の活動と私たちが取り組んできた横断ゼミに重なる部分を感じました。私たち自身もチーム14人で報告書作成という目標のために、お互いに信頼し合い、助け合い(つながり)ながら取り組んできました。そして横断ゼミを通して(不織布を通して)、日々の社会人基礎力の振り返りをすることで、一歩ず つなりたい自分に近づくと共に、この14人で取り組んで得たかけがいのない経験が、今後の人生をよりよいものにするきっかけ(よりよい未来へ)になると考えました。こじつけですが皆にこのことを伝えたいと思いました」

最後にこの場をお借りして、お忙しい中、発表会に参加いただきました課題提供企業である日本バイリーン株式会社、株式会社カジワラ、株式会社牧野フライス製作所の皆様にお礼申し上げます。

1月12日(土)の最後の合同授業では、キャリアコンサルタントの面談や、チームメンバーからの他者評価で今回の活動をしっかりと振り返っていきます。