リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2019.01.31

  • 国東農業研修

研修旅行後レポート 平野后久良(2017年実習-28)

8月30日から9月5日の1週間の研修は、私にとって初めての大分県であり実際に人と会って話を聞き感じることの楽しさ、苦しさを存分に体験した旅となりました。それこそ、この旅行に参加しなければ会えない人、体験できないこと、考えなかったことがたくさんありました。大分空港に降りた時、ちょうど左手にオスプレイが見えました。私はその時大きな無力感に苛まれたのですが、その存在が私の「学ばなきゃ」という思いを急き立ててくれました。

 

前入り三人組で行った立命館アジア太平洋大学(APU)、長廣さんの家と都留さんのブドウ園。それぞれの場所で、最初は緊張でがちがちだったのですがどの場所でも優しく出迎えてもらい、落ち着いて教えを請うことができました。APU訪問では、カゼム先生と林先生と英語を交えて伺いました。持続可能な農業と社会性と民俗という角度をそれぞれ持つことで、漠然とした視線で臨むよりも物事がはっきりと見えることを知りました。二日間お世話になった長廣さんの家での体験は、これから生きていく、生活していくことの意味を考えていくための種をたくさん植えてもらいました。

 

お金を稼いで、たくさん消費する暮らしは、豊かに生きていることとはかけ離れていること。そのためには、自分の稼げる範囲内それよりも少ない消費をする生活を送ることでどう豊かに暮らすかに焦点を当てることを教えてもらいました。三重子さんに作っていただいたすべての食事がおいしかったです。畑でたくさんの日の光をあびた野菜と、料理の腕による最高のごはんでした。そして太陽の光をたくさん浴びた野菜を食べると健康になると教えてもらいました。いまや、野菜の栽培さえ機械化が研究され、東京のスーパーでは商品として売られています。野菜の概念が、壊れつつある中でこの長廣さんの言葉がこの先の野菜の選び方を決めました。