人文学部ゼミブログ

2026.06.09

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  • 英語英米文化学科

イギリスの形成とアメリカの分離

ブログ投稿者:英語英米文化学科 教授 角田 俊男

 イギリスは正式には連合王国、アメリカは合衆国と言われます。それぞれ原語では、the United Kingdomとthe United Statesです。ともに結合されたというunitedが使われていて、複数の国からなる複合的な国家であることがわかります。「英米の社会ゼミ」では英米のこうした国の成り立ちを、中心のイングランドの人々と周辺の諸国民との関係に探ります。そこでは周辺の国々が中央の強力な支配に吸収されたり、進んだ文化が広められたりします。また逆に、中央の支配に反発し、地方の独自の制度や慣習を守る自治や分離独立を求める動きもみられます。イギリスからのアメリカの独立は後者の例です。独立後のアメリカは各州の権利と全体の統一をどのように調和させるかが課題となりました。
 ゼミでは英語の研究書を講読して、発表者は内容を日本語で要約するとともに、気づいた疑問やコメントも伝え、皆で質疑応答を続けます。疑問への応答は人によって異なり、色々な見方・意見を共有することで視野が広げられます。
 現在ゼミでは、スコットランドとアイルランドの二国がイングランドとどのように合同してきたかを比較研究しています。それぞれの国の合同の理由は、それまでの歴史、当時の国際環境、政治経済状況、宗教、文化など様々な面から考える必要があります。また、スコットランドとの合同は300年以上にわたり長く今も続いていますが、アイルランドは北部を除き独立しました(写真はイギリスにとどまった北アイルランドの首都の光景です)。この違いの原因を探究することで、イギリスの複雑な社会と文化の構成を理解しようとしています。