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2022.05.30

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お知らせ

ヨーロッパ文化学科 平野 千果子 著『人種主義の歴史』が刊行されました

本書の概要

人種主義の歴史
「人種」という根拠無き考えに基づいて、人を差別・排除する。人種主義(レイシズム)は、ナショナリズム、植民地主義、反ユダヤ主義等と結びつき、近代世界に計りしれぬ惨禍をもたらし、ヘイトスピーチや黒人差別など、現代にも深い影を落としている。大航海時代から今日まで、その思想と実態を世界史的視座から捉える入門書。

著者より一言

本書はおよそ大航海時代から今日にいたる人種主義の歴史を鳥瞰したものです。本来、人間の種は一つであって「人種」なるものは存在しないのに、人はつねに「他者」との間に相違を見出し、人間を分類し序列化してきました。つまり差別的まなざし=人種主義が、実体のない「人種」を作り出してきたということができます。実は人種主義は、日常にも潜む身近な問題です。歴史を振り返ることで、改めてこの問題に今日的な関心をもっていただければと思います。(平野 千果子)
 

ぜひ、ご一読ください。