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2022.04.26

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お知らせ

教職課程 金井香里 教授、和井田清司 名誉教授、柄本健太郎 特別招聘講師 共編著『変動社会の教職課程』が刊行されました

本書の概要

私たちは、変動社会を生きています。グローバル化の進行によって、私たちの日常は、これまで以上に他国の政治や経済活動の影響を受けるようになっています。日々の生活においても、自分とは異なる言語や価値観、生活スタイル、信仰をもつ人々の存在がより身近になっています。あるいは、第四次産業革命によって、私たちは、AI(人工知能)やロボット、IoT(モノのインターネット)、ビッグデータが基盤となった近未来の社会へと向かっています。一方で、少子高齢化の勢いはとどまるところを知らず、地域社会での私たちの暮らし、また地域のあり方そのものも大きく変容を遂げています。本書は、こうした変動社会における教員養成のあり方、とりわけ教職課程という開放制教員養成の未来のあり方について探究しようとしています。本書ではまず、教職課程の歴史的展開とその意義、課題について明らかにしています(第1部)。そのうえで、変動の著しい近未来社会のさまざまな像のうち、少子高齢社会化、地域社会の再編、多文化社会化、リスク社会化に焦点をあて、それぞれの変動像から導き出される教職課程のカリキュラムについて検討しています(第2部)。

 

執筆者(所属は2022年3月現在、敬称略):
【第1部】佐藤学(東京大学名誉教授)、藤田英典(都留文科大学学長)【第2部】玉井康之(北海道教育大学副学長)、川前あゆみ(北海道教育大学釧路校教授)、中村怜詞(島根大学准教授)、森茂岳雄(中央大学教授)、諏訪清二(兵庫県立大学特任教授)、徳水博志(石巻市教育委員会社会教育委員)(以上、掲載順)、編著者。

 

編著者より一言

変動する近未来の社会をみすえて、教職課程では、どのようなカリキュラムの改革を行うことができるのでしょうか。こうした議論が、今後、随所で活発になることを願っています。その願いも込め、教職課程はもちろん、教員養成大学等で教壇に立つ教師教育者、高等教育を専門とする研究者、現職の教師、さらには教職課程を履修する学生、一般の市民の皆さんにも、ぜひ本書を手にとっていただきたいです。変動社会における未来志向の教職課程のあり方について議論を進めるにあたっての手がかりとしてご活用頂けると嬉しいです。(金井香里)

ぜひ、ご一読ください。