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2022.04.25
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お知らせ
メディア社会学科 松本恭幸 教授 編『地域でつくる・地域をつくる メディアとアーカイブ』が刊行されました
本書の概要

この本では、持続可能な地域社会のデザインに向けて、地域のメディアやアーカイブが果たす役割や課題について、全国各地の様々な事例をもとに考察しています。
全体は3部構成になっており、第1部では地域の情報環境整備について、自治体と地域コミュニティとの連携による地域情報化に向けた取り組みやシビックテックによるオープンデータの活用、図書館や書店の減少が続く地方での読書環境の維持に向けたNPOの取り組み、地域の情報拠点としての図書館に期待される役割、地域で新たに誕生する市民がつくる書店について取り上げています。
第2部では地域からの情報発信と交流の場づくりについて、地域情報サイトでの市民による情報発信や地域ジャーナリズム、市民メディア関係者の交流の場としてのメディフェス、コロナ禍で拡大する市民によるウェビナー、地域のNPOによる情報発信と市民の交流の場づくり、市民による地域映像祭やアートフェスティバルの取り組み、大学を拠点にした学生による地域の映像制作について取り上げています。
第3部では地域の記録と記憶の継承について、自治体や市民による地域のコミュニティアーカイブや震災アーカイブの構築、地方紙や地方局の持つコンテンツのアーカイブ化と二次利用、地域の記録と記憶を語り継ぐリレー型デジタルストーリーテリングについて取り上げています。
この地域の情報環境整備、地域からの情報発信と交流の場づくり、地域の記録と記憶の継承の3点について、どのように活動の担い手を地域で確保し、地域のメディアやアーカイブを活用してその仕組みを構築するのかが、今日、持続可能な地域社会のデザインに向けた重要な課題となっています。
編者より一言
全国各地のコミュニティメディアとコミュニティアーカイブの実践・役割・課題について、ユニークな取り組みを紹介した著作です。
ぜひ、ご一読ください。