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2022.01.31
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お知らせ
日本・東アジア文化学科 水口拓寿教授 『中国倫理思想の考え方』が刊行されました
本書の概要

中国(伝統的にそう呼ばれてきた地域)の倫理思想は、儒教によって代表されます。孔子が作り出し、孟子・荀子などが育てた儒教の倫理思想は、やがて歴代王朝の「国教」となり、現地の人間関係や社会秩序を2000年余りにわたって強く規定しました。
本書では、春秋時代に始まる儒教の倫理思想が、前漢・後漢でひとまずの完成形に至ったところまでと、南宋の朱熹(朱子)、明の王守仁(王陽明)による新たな展開に重点を置き、その理論的な歩みと、それが人々にもたらした影響について分かりやすく解説します。倫理というテーマに関連づけながら、儒教で重視された「礼」の技法や、性善説と性悪説の争いにも目を向けてゆきます。
本書では、春秋時代に始まる儒教の倫理思想が、前漢・後漢でひとまずの完成形に至ったところまでと、南宋の朱熹(朱子)、明の王守仁(王陽明)による新たな展開に重点を置き、その理論的な歩みと、それが人々にもたらした影響について分かりやすく解説します。倫理というテーマに関連づけながら、儒教で重視された「礼」の技法や、性善説と性悪説の争いにも目を向けてゆきます。
「第1章 倫理を語ったのは何か」
「第2章 儒教の倫理として何が求められたか」
「第3章 儒教の倫理は何によって表現されたか」
「第4章 儒教の倫理はなぜ正しいとされたか」
「第5章 儒教の倫理は皆の幸せをめざしたか」
全5章、260頁。
著者より一言
昔の思想家たちに成り代わって、倫理のお説教をする本ではありません。彼らの語ったことを、まずは「思想史を知る」という一枚隔てた立場から受け止めて下さい。その上で、いろいろ批評していただきたいと願っています。
ぜひ、ご一読ください。