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2024.12.19

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お知らせ

【学部横断ゼミ】2024年度秋学期最終報告会開催

Bチームの発表
12月7日(土)に今年度秋学期「学部横断型ゼミナール・プロジェクト(科目名:学部横断型課題解決プロジェクト)」の最終報告会が一般公開にて、課題提供企業である株式会社セブン&アイ・フードシステムズの担当者を本学にお招きして、開催されました。

本授業の課題は、以下の2つです。
①協力企業が果たしている社会的な役割や貢献を、社会課題という観点からとらえて整理して小冊子を作成する。
②その社会課題に対して、課題提供企業を通して私たちの未来をどう創っていくのか提案を考える。

企業担当者からの発表に対するコメントに耳を傾けるBチームの様子
秋学期は、全学年が履修対象となっています。今期は、1年次生3名、2年次生13名、3年次生1名、4年次生1名の計18名が履修し、㈱セブン&アイ・フードシステムズが運営する<デニーズ>について2チームに分かれて調査・分析をしました。

10月26日の中間発表会までは学部ごとに分かれて、学部の専門性を生かしながら分析を進めました。中間発表会以降は、それまでの調査・分析内容を生かしながら、「協力企業を取り巻く社会課題への提案」を学部横断チームで考察しました。
最終報告会には、オンラインも含め約80名に参加していただき、両チームともに30分間のプレゼンテーションを行いました。また作成した『小冊子』は、会場来場者には簡易印刷版を配布し、オンライン会場では画面共有したPDF版を流し、参加者の方々に読んで頂きました。

発表後には企業担当者や学内役職者から、「発表のコンセプトが共感できた」「歴史をたどりながら、今を捉え、未来を考えるという企業分析の方法が良かった」「現在取り組んでいる社会課題への取り組み事例の部分は、もう少し丁寧に書いてほしかった」などの感想をいただきました。

Aチームの発表
最終報告会での学生が考えた発表のコンセプトは、「ファミリーレストランから、コミュニティレストランへ」と「日常をつむぐ」でした。<デニーズ>で日々働く人々のことを想像し、尊敬の念を抱きながら、ファミリーレストランとして食事を提供するだけでなく、<デニーズ>が今まで以上に社会課題に取り組むとしたら未来はこのような姿であってほしい、という願いも込めて提案しました。
この授業は、産学連携が一つの特徴です。実際の企業を研究し、企業担当者とやり取りする中で、見えていない部分にも目を向ける大切さを知り、社会の奥深さを知る機会になりました。

来期も、企業の取組みを通じて社会課題を考察していくという正解のない課題に、多様な視点を持ち、問い続ける姿勢を大切にしながら、本プロジェクトを展開していきたいと考えています。

最終報告会後の学生の感想(授業用SNSより)

企業担当者からの発表に対するコメントに耳を傾けるAチームの様子
「今回は、最終報告会だった。これまで考えてきた想いを小冊子とパワーポイント、言葉に乗せて発表した。最終報告会の前に思っていたのは、「自分の周りにいる人たちが自分にない能力をたくさん持っていること、それと同じように私自身も、他の人にない能力をたくさん持っていること」だった。最終報告会を終えた今でも、変わらない気持ちだ。
 (中略)
 振り返ると、チームの全員に良いところが必ずあるのだ。しかし一方で、人間なのだから悪いように感じる部分や、能力が足りない部分ももちろんある。これまでの私は、こうした悪いところを「必ず直さなければいけないもの」だと考えて四苦八苦していた。横断ゼミの活動を通じて、必ずしも悪いところを直す必要はなく、むしろ良いところを伸ばして他の人の欠点を補うことが大切なんだと感じることができた。これは私にとって、とても大きな成長だったと思う。」
2024年度秋学期履修生たちが作成した小冊子の表紙
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