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2021.07.16

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お知らせ

【学部横断ゼミ】2021年度前期オンライン最終報告会開催

発表するオリエンタルモーター㈱担当チーム
7月10日(土)今年度前期「学部横断型ゼミナール・プロジェクト(科目名:学部横断型課題解決プロジェクト)」の最終報告会が、協力企業であるオリエンタルモーター株式会社スガツネ工業株式会社の担当者を本学にお招きして開催されました。今回も昨年度に引き続きオンラインで公開し、履修生の保証人・武蔵大学生のほか高校生などたくさんの方に視聴していただきました。

本授業は、本学の<ディプロマポリシー>の中でも、「他者と協働する力」「学びを社会のなかで活用する力」を学習することを特に重要な目的としています。そのためあらゆる新型コロナウィルス感染予防対策を取ったうえで、今年度前期「学部横断型課題解決プロジェクト」は、すべての授業を対面で実施しました。

発表するスガツネ工業㈱担当チーム
本授業の課題は、以下の2つです。
①担当企業が果たしている社会的な役割や貢献を、「CSR」という観点からとらえ、大学生、特に文系の大学生にも理解しやすいように編集した「CSR報告書」を作成する。
②担当企業の今後のCSR活動とCSV活動に対する提案を考える。

前期は全学部2年次以上が履修対象となっています。今期は、2年次生9名、3年次生11名の計20名が履修し、4月から3か月にわたり、担当企業について調査・分析を進めてきました。最終報告会では、60名を超える視聴者を前に、2チームともに自分たちの作成した『CSR報告書』の内容を30分でプレゼンテーションしました。
 
企業担当者様から発表に対するコメントを頂くスガツネ工業㈱担当チーム
発表後には企業担当者や学内役職者から、「報告書を作る素材を見つけるのは難しかったと思う。その中でうまくまとめられていた」「追い込んで準備してきたことが成果として表れていた発表であった」「なぜこのような素晴らしい商品が開発できるのか、社員教育の観点から説明していたが抽象的であった。もう少し深堀りしてほしい」「制作された短いムービーの中に、若い人達に伝えるキーワードが散らばっており、参考になった」などの感想をいただきました。

三学部の学生が一つのチームを作り、3か月の調査期間の成果物として、担当企業の『CSR報告書』を作成しましたが、学生たちは、物事を深く研究する面白さや、チームワークの力に感動するなど、たくさんのことを学びとったようです。
最終報告会を終えた学生からは、「大学生活のターニングポイントになった」「達成感を感じている」「こんな貴重な体験を大学生でできるのは、本当に感謝しかない」などの感想がなされました。

企業担当者様から発表に対するコメントを頂くオリエンタルモーター㈱担当チーム
今回協力いただいた2社はともに製造業で、学生にとっては普段なじみのないB to B企業でした。社会の「当たり前」を支える製品を作り出す企業を調査することで、「当たり前」に生活できることに感謝する気持ちが学生たちに育まれたようです。また「当たり前な製品」を革新し続け、「当たり前で終わらない」製品を作り出すことが新たな社会の価値を作り出していることに感動し、社会への貢献について新たな視点を発見することにもつながったようです。

今回の最終報告会後の学生の感想を、授業用SNSのブログより抜粋して紹介いたします。
「私たちが制作したコーポレート報告書は、「共に歩む」というものをテーマにしたものであった。これは、オリエンタルモーターのすばらしさというものが一番伝わる表現方法だったと思う。この軸に関しては、フェーズ2の最初の時点からあったものだった。もちろん、様々な指摘の中で、この軸を変えたことも何回かあった。しかし、結局は、この「共に歩む」に戻り、そこから「co-operate」が生まれた。このことから、私たちはかなり早い時点で、オリエンタルモーターの核心に触れていたのだなと、今になって思う。
 私たちが苦労していたことは、どうすればこの軸を、報告書を見る人にわかりやすく理解させることができるかということだ。その中で、山川海の循環や、道で例えたりなど、試行錯誤したことも、今では良い思い出である。そして結果、私たちは考えぬき、試しぬき、やりぬいた結果、今の報告書を完成させるに至ったのである。人生の中で、ここまで一つのことに集中して取り組んだことはなかったといっても過言ではない。チームのみんなが最高のものを作るために一丸となって行動したフェーズ2は、私にとって宝物である」

学生が制作した『CSR報告書』の表紙
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