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2020.09.18
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お知らせ
金融学科 茶野努 教授 共編著『基礎から理解するERM-高度化するグローバル規制とリスク管理-』が刊行されました
本書の概要

本書は、リスクマネジメントの基本を踏まえ、グローバル規制の現状、銀行・保険業界のリスク管理、経営理念に根ざしたERMの在り方等を解説しています。類書にない特徴としては、銀行の流動性創出機能について、流動性リスクと信用リスクや自己資本との関係を中心に学術的に概観(第5章)、地方銀行が抱えるリスクとリスクマネジメントの取組みを詳述(第6章)、現役CRO(最高リスク責任者)が経営の見地からERM(統合リスク管理)を論じていることなどがあげられます。また、第1章では、リターンとリスクは表裏の関係にあって、自己資本はリスクバッファーとなり、ERM経営ではこれらを総合的に管理すべきことを、具体的な数値例・図表をもとに丁寧に説明しています。
著者より一言
リスクマネジメントの軸足がリスク計測手法の確立やリスク管理体制の構築から、(今後起こりえるだろう)エマージング・リスクの把握・対応へと移ってきています。はしがきでは、2019年12月8日に武漢で発生した肺炎(COVID-19)によるパンデミックリスクについて、リスクマネジメント論の観点から論じています。そこでは、金融リスク管理との類似性、組織論(企業文化)にもとづく分析の必要性、行動心理学や行動経済学のアプローチの重要性について説明しています。 (茶野努)
ぜひ、ご一読ください。
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