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2020.07.06

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お知らせ

日本・東アジア文化学科 水口拓寿教授 訳『記,孔:孔子を祭る釈奠の儀式』が刊行されました

日本・東アジア文化学科 水口拓寿 教授
『記,孔:孔子を祭る釈奠の儀式』台南市政府文化局、2020年

本書の概要

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台湾最古の孔子廟として知られ、普段から参拝者や観光客でにぎわう台南孔子廟。閩南(びんなん)式建築の典雅なたたずまいもさることながら、孔子を祭る釈奠(せきてん)という行事こそは、台南孔子廟に伝わる最高の宝ものです。台湾は17世紀の終わりから約200年間、清の統治下に置かれていました。この時代に定められた釈奠儀式の作法・服装・音楽・舞踊・器具・供物が、いまも台南孔子廟には脈々と受け継がれているのです。中国の曲阜孔子廟、韓国の成均館文廟、日本の足利学校孔子廟など、歴史の長い孔子廟は他にもいろいろありますが、台南孔子廟の文化的価値は、これらに勝るとも劣りません。
本書では、台南孔子廟とそこで行われる釈奠儀式を、豊富な写真と分かりやすい文章によってご紹介します。いつ誰が、台南のまちに孔子廟を建てたのでしょうか?毎年3月と9月に孔子を祭るのは、なぜでしょうか?象や牛をかたどった青銅器は、何のために使われるのでしょうか?ぜひ本書の中から、答えを探してみて下さい。中国語(繁体字)・日本語対訳。オールカラー。

訳者より一言

私自身、これまでに幾度も台南孔子廟を訪れ、調査研究を行ってきました。本書を通じて台湾に、台南に、そして孔子廟に興味を持って下さる方が、ますます増えることを望んでいます。
ぜひ、ご一読ください。