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2019.04.04

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お知らせ

人文学部 金井 香里 教授 共著『子どもと教師のためのカリキュラム論』が刊行されました

『子どもと教師のためのカリキュラム論』(成文堂・2019年3月30日)
金井香里、佐藤英二、岩田一正、高井良健一 共著

概要

子どもと教師のためのカリキュラム論
一般に日本においてcurriculum(カリキュラム)は、教育課程と翻訳され、教育内容の公的枠組み(学習指導要領)もしくは教育計画として認識されている。教室での授業と学習に先立ち、制度として準備されるもの、策定されるものとして捉えられているのである。これに対して本書では、「教師が組織し子どもたちが体験する学びの経験の総体(履歴)」として捉える。カリキュラムを、その語源や歴史的展開を踏まえ、教育内容や教育計画に加え、教師や子供たちによって展開される教育実践の過程やその評価をも含むより広がりをもったものとして捉え、そこでの教師の経験と役割、個々の子どもの学びの経験について考察する。

著者より一言

本書では、学校教育の公共性というテーマを念頭に置きつつ、すべての子どもたちに開かれた空間としての学校でカリキュラムを編成し実践する担い手である教師の役割について考えます。教師は、学校教育の公共性をめぐってどのような問いを意識しながら日々実践に取り組んでいく必要があるでしょうか。社会の急速な変化や学校を取り巻く環境、家族のあり方の変化等によって学校教育をめぐる課題が多様化し複雑化する今日、学校教育の公共性についての検証はますます重要になるものと思われます。教育の実践に取り組む教師の皆さん、教職を志す方々、広く学校教育の現在とこれからについて考えたい方々に、手元に置いて参照して頂けると嬉しいです。
(金井香里)

ぜひ、ご一読ください。