異文化を繋ぎ、
最適な解決策を導く人へ

人文学部 英語英米文化学科
高橋 楓
2024年4月入学

#人文学部 #課外活動 #在学生
NEM HOUSE(ネム ハウス)でRA※を担当されている人文学部英語英米文化学科の高橋さんにお話を伺いました。
※RAとはResident Assistantの略称、NEM HOUSEで入居者(特に留学生)が円滑な共同生活を送るためにサポートを行うひと。

NEM HOUSEとは、2024年度から入居が開始した大学の集合住宅ですね。

はい。私が1年次の時に募集があり、国際交流に興味があったため、応募しました。一般的な寮との違いは、2階と3階にオープンキッチン(共有スペース)があることです。日本人の学生もいますが、大半は留学生のため、全入居者に開かれたコミュニケーションの場となっています。設備もとても充実しており、電子レンジやトースター、IHコンロ、調理器具まで細かくそろっています。大型テレビもあるので、皆で映画を観たり音楽を聴いたりして仲を深めています。
 
また、大学まで徒歩1分と距離が近いということも特徴です。よく留学生と一緒に通学していますが、大学図書館やキャリアセンター、ラーニングコモンズなどの大学の設備を利用しやすいという点はとても助かっています。入居者は、皆フレンドリーで、エントランスや廊下ですれ違うたびに明るく挨拶や軽いコミュニケーションを交わしたりして、お互いの文化を知る良い機会になっています。

RAになろうと思ったきっかけは? また、実際にやってみてどうですか?

きっかけは、RAを務めることが自身の大きな成長につながると考えたからです。同じ建物内で共に生活するとなると、文化の違いによるトラブルを避けることはできません。しかし、そうしたトラブルに対処し、改善策を考えてコミュニケーションを取ることは、異文化理解を深める良い機会になります。グローバル化が進む現代社会において、海外の方と関わる機会は、私生活だけでなく、仕事でもますます増えていくはずです。将来、このRAでの経験は貴重な強みになると考え、引き受けさせていただきました。
 
実際にRAを務めて感じたのは、想定していたよりもトラブルやコミュニケーションエラーが少なく、日々楽しめているということです。これは、「入居者全員が良い人だから」と平たく捉えることもできる一方で、皆がしっかりとコミュニケーションを取ることができているということが大きな要因であると考えています。実際、文化の違いによる人間関係のトラブルが起きたことはありましたが、コミュニケーションによってお互いの文化の違いを知り、全員が思いやりをもって接することができたため、学びとして解決することができました。
 
これらから、やはりコミュニケーションを取る、ということは異文化理解の上で重要な役割を担っていると考えています。そのため、入居者の皆さんとよくコミュニケーションを取り、問題点があればヒアリングをし、その解決策を考え対処することができたときにとてもやりがいを感じます。

高橋さんは、空手部の部長だそうですが、空手はいつから始めたのですか?流派は?

国際交流事業の様子
空手道は、小学1年生の時に祖父の勧めで始めました。空手道には多くの種類があるのですが、私は伝統派空手の「剛柔流(ごうじゅうりゅう)」という流派で日々稽古に励んでいます。小学4年生の時に初めて県大会で準優勝し、そこから本格的に選手として活動を始めました。
 
中学時代にはコロナ禍で道場が使えず、一時期は辞めることも考えましたが、空手道の楽しさや試合で勝つ喜びを強く感じていたため、自主練習を絶えず続けました。その成果もあり、高校時代には部長を務めながら、3年連続インターハイ出場や県の強化指定選手への選出、国体のリザーブ選手として参加をしました。団体競技にも出場し、関東大会で4位入賞しています。
 
大学進学後は、武蔵大学が加盟している会派の関東大会で優勝して全国大会に出場したほか、大学連盟の関東大会(団体戦)でも3位に入賞することができました。現在は、選手としてではなく、今までの経験を活かして空手道部の部長として部活動の運営、および初心者を中心とした指導にあたっています。
 
また、2026年3月には全日本大学空手道連盟主催の国際交流事業に参加し、イギリスのケンブリッジ大学へ遠征しました。現地では、ケンブリッジ大学の学生だけでなく、オックスフォード大学やロンドン大学などの学生と共に稽古に励み、親睦を深めました。練習方法だけでなく、空手を始めたきっかけ、それぞれの専攻、人気のスポーツなど、文化面についてのコミュニケーションも多く、素晴らしい異文化交流の機会になったと思います。

空手を習っていて良かったと思えることはありましたか?

「礼儀作法の習得」と「分析力の向上」の2点です。
 
空手道で最初に学ぶことは、指導してくださる先生や先輩だけでなく、送迎や備品の用意をしてくれる親への礼儀、感謝です。周囲への感謝、それに伴う敬意や礼儀作法は厳しく指導されました。また、高校時代の強化指定選手の選出や国体に参加した際は、どちらも自分が最年少だったため、目上の方と関わる機会が豊富にありました。このような上下関係は現代においては様々な意見がありますが、私は「その道の先輩であり、自分よりも経験値が上である方へのリスペクト」を示すことは、どのような場面でも大切なことであると考えています。周囲への感謝や敬意の気持ちをもった上で、礼儀を重んじて行動できるようになったことは、私にとって大きな学びだったと思います。
 
分析力に関しては、中学時代での自主練習が原点になっています。指導者がいない中、自分の演武を撮影し、それを自分自身で分析し改善するという作業をとにかく繰り返しました。動きの無駄、タイミング、キレ、技の強度など多岐にわたります。それらの改善点に対し、軌道の修正、身体全体もしくは筋肉の動かし方、動かす(動かさない)場所などから見直し、練習を重ねていきました。それでも改善しない場合は、食生活、柔軟性、筋肉の状態などを専門家に相談し対処したこともあります。
 
この「課題改善への追求」は、高校時代から今まで続けており、部活動での指導にも活用できていると思います。そして、空手道だけでなく、私生活や学業、そして就職活動など、あらゆる場面で発揮されていると思っています。

最後に、高橋さんの将来の展望など自由にお話しください。

これまでの経験から、共通して感じているのは、「相手を理解しようとする姿勢」の大切さです。RAとしては、文化や価値観の異なる入居者同士が気持ちよく過ごせる環境づくりに取り組み、空手道部では、初心者から経験者まで一人ひとりの目標に合わせた指導を心掛けています。どちらも、まず相手の話を聴き、現状を正しく理解した上で改善策を考えることが重要だと感じています。
 
今後も、入居者との積極的なコミュニケーションを通じて、誰もが安心して生活し、学び合える環境づくりに取り組んでいきたいと考えています。また空手道部では、初心者9名の黒帯取得や試合出場を目標に、技術面だけでなく、部員全員が前向きに活動できる組織づくりにも力を入れていきたいと思っています。
 
将来的には、これらの経験で培った「傾聴力」や「分析力」、「課題解決力」を活かし、人や組織が抱える課題に向き合う仕事に携わりたいと考えています。相手の立場や背景を理解しながら最適な解決策を考え、より良い環境や仕組みづくりに貢献できる人材を目指し、現在はコンサルティング業界を志望して就職活動を進めています。