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2025.06.06
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お知らせ
社会学科 中西 祐子 教授著『男女の進学格差はなぜ埋まらないのか?「ジェンダー・トラック」について考える』が刊行されました
本書の概要

今日の日本は、先進諸国の中で大学進学率の男女格差が最も大きい国となっています。国際比較をすると、他の先進諸国では、女性の大学進学率のほうが男性より高く、成人全体でみても、女性のほうが男性より高学歴である時代を迎えています。
日本の教育における「ジェンダー・ギャップ」はなぜ生じてしまうのか。本書では、学校内部の隠れたカリキュラム、家庭におけるペアレントクラシー(親の教育期待・教育投資)のジェンダー間格差、医学部入試不正問題、日本の労働市場における問題など、多方面の社会構造から現状を考察しています。
著者より一言
社会学は「常識を疑う学問」だと言われています。日本では長らく、「男性は女性より高学歴である」ことが常識とされてきました。本書が、ジェンダーと教育選択について私たちがもつ「思い込み」が、どのような社会構造のもとに作り上げられているのかを考える出発点となると幸いです。(