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宗教など信じないといいながら除夜の鐘に誘われて初詣にでかけ、合掌しておみくじを引き、七五三のお祝いに親子で神社にお参りにいって柏手をうち、お坊さんに葬式を頼み、キリスト教式のウェディングを牧師さんや神父さんに頼み、夫婦の永遠の誓いをかわす日本人。そういう多神教的な環境のなかで暮らす私たちは「一神教」としてのキリスト教をどう理解すればよいのでしょうか。ユダヤ教やイスラームの教えも射程に入れ、若手の執筆者たちを誘ってつくった本です。「戦争と平和」「寛容と多様性」の章もぜひ読んでください。(踊 共二)