自然科学・身体運動科学分野活動ブログ

2022.11.04

  • 国東農業研修

椿神社、国東塔 大河原花 (国東-2022-10)

ブログ投稿者:基礎教育センター 教授 丸橋珠樹(Professor Tamaki MARUHASHI)

 3日目の朝一番に訪れたのは、国東市武蔵町三井寺地区にある椿八幡神社である。宇佐神宮の分祀で、765年に神託によって鎮座したとされる。境内に入ると、大きな楠が迎え入れてくれる。その前に集まって皆で写真を撮り、御神殿の方へ歩いて行く。裏の方をぐるりと回ると、照恩寺に入ることができた。
 
 照恩寺には、国指定重要文化財に指定されている照恩寺宝塔(国東塔)がある。これは、納経のために1316年にたてられたもので、もともとは、お隣の椿八幡神社にあったものとされる。明治初年の廃仏毀釈の際に倒され、放置されていたものを照恩寺の請いによって現在地に移されたようだ。
 
 横穴石仏群(今市地区)も訪れた。宮園さんに運転していただきながら窓をのぞくと、山の斜面に開いたたくさんの穴が目にとまる。大きさはどれも1m前後で、周りには木々が生い茂っている。車を降り、「毘沙門天堂」と書かれた建物の後ろを見ると、その穴の中には仏像がいくつも置かれていた。もともと古墳時代末期の横古墳群で、 現在のように小さな石仏像が立ち並ぶ姿は、二次的な利用なのだそうだ。この連続する崖は縄文海進時代の海蝕崖だと考えられている。今は海面が下がり平地の田んぼとなっている。
  • 写真1:武蔵町三井寺の椿神社大楠前で記念撮影。撮影日時: 2022:09:03 09:21:14
  • 写真2:横穴古墳群を利用した石仏群の様子。撮影日時: 2022:09:03 09:54:51