自然科学・身体運動科学分野活動ブログ

2021.09.08

  • 武蔵One Point自然観察

カルガモの雛誕生 (Now武蔵の自然 No-45)

ブログ投稿者:基礎教育センター 教授 丸橋珠樹

2021年6月、カルガモの雛をすすぎ川でみかけました。しかし、ほんの数日で雛の姿は見えなくなってしまいました。消失から数日間、母鳥は時折鳴きながら探している様子でしたが、姿を見せなくなってしまいました。
写真01:撮影日時 : 2021:06:11 15:13:59
最初にカルガモのペアーをすすぎ川で見かけたのは下の写真にあるように5月4日でした。しばらくすると姿をすすぎ川で見ることもなくなり、どこかへ行ってしまったのだろうと思っていたのですが、突然雛を連れたペアーがすすぎ川に現れました。
  • 写真02:撮影日時 : 2021:05:04 08:35:31
  • 写真03:撮影日時 : 2021:05:04 08:37:13
雛を3羽連れた写真を撮影したのは6月11日です。連休頃からすると1月以上が経過していました。このペアーかどうかは確証がありませんし、どこで卵を温めていたのかも不明です。

正門の守衛さんが驚きの知らせを伝えてくれました。「大学正門から真っ直ぐ西武線の踏切への道向こうから、近所の住民がカルガモ親子を武蔵に向かって誘導してきて、すすぎ川まで到達した」。経緯は詳しくはわかりませんが、武蔵に来た時には既に雛3羽になってしまっていました。
  • 写真04:撮影日時 : 2021:06:11 14:10:53
  • 写真05:撮影日時 : 2021:06:11 14:25:03
  • 写真06:撮影日時 : 2021:06:11 14:25:42
  • 写真07:撮影日時 : 2021:06:11 15:17:55
6月11日の翌日12日には見かけたのですが、雛の数は既に1羽になっていて、2日後には、親鳥はすすぎ川で確認できたのですが雛の姿はもうありませんでした。その後も一羽だけを、きっと母鳥だったと思うのですが、数日すすぎ川沿いで見かけましたがどこかへ飛んで行ってしまいました。
  • 写真08:撮影日時 : 2021:06:17 16:24:26
  • 写真09:撮影日時 : 2021:06:17 16:40:27
20年以上前にも一度すすぎ川で雛が誕生したのですが、この時も、子育てはうまくいきませんでした。ここ1年と半年、コロナ禍ということですすぎ川あたりも静けさが戻っていたことと関係していたのかもしれません。鴨と聞くとシベリアと日本を往復する渡り鳥が多いのですが、カルガモは「日本では主に本州以南に周年生息(留鳥)するが、北方に生息する個体には冬季に暖地へ移動するものも存在する(渡り鳥)」とのことです。