自然科学・身体運動科学分野活動ブログ

2021.04.01

  • 武蔵One Point自然観察

カルガモ(Now 武蔵の自然 No-33)

ブログ投稿者:基礎教育センター 教授 丸橋珠樹

カルガモ夫妻がすすぎ川に来ていました。武蔵でも、随分前ですが巣を作り卵が孵化して雛の行列を観察できたこともありました。抱卵期間は3週間を超えるとのことです。コロナ禍で人通りが少なく、穏やかな雰囲気になったからかもしれません。毎年、ニュースで孵化した雛を連れて移動する姿が放送されます。
写真01:くちばしの縁が櫛のように細かくギザギザ模様があり、板歯(ばんし)というそうですが、歯ではありません。食物を漉して食べる時に役立つそうです。撮影日時:2021:03:26 10:28:29
 カモ類といえば渡り鳥が多いのですが、カルガモは本州で一年中見かけることができる、いわゆる留鳥です。足ははっきりとしたオレンジ色で、黒いくちばしの先は鮮やかな黄色です。雄と雌の写真をみるとわかる通り、雄のほうが大型です。繁殖期には雄が雌をガードしています。主に植物食で葉や種を食べます。大きな声「グエーグエッグェ」と鳴くので、この声も聴いたことがあることでしょう。すすぎ川で見かけたらある程度の距離を保って静かに観察してください。
  • 写真02:嘴の穴は呼吸のためで口内に通じています。撮影日時:2021:03:26 10:31:30
  • 写真03:性的二型がはっきりしていて、奥の少し小さいのが雌、手前の大きいのが雄です。撮影日時:2021:03:26 10:30:53
  • 写真04:水中の果実を探して食べていました。撮影日時:2021:03:26 10:28:37