自然科学・身体運動科学分野活動ブログ

2020.05.07

  • 武蔵One Point自然観察

新緑の大ケヤキ (Now 武蔵の自然 No-02)

学生は誰もいない大型連休、憲法記念日に撮影しました。撮影日時: 2020:05:03 10:51:27
日本中いたるところ、どこに行っても巨樹に出会えます。磐や大樹に神は宿るという古い私たちの考えがあるからでしょう。武蔵大学で一番大きい樹は、図書館裏の3号館中庭にあるケヤキです。ケヤキの隣にはイヌシデの樹が寄り添うというか、大ケヤキに押されるように南へと傾いて育っています。約100年前、武蔵学園が敷地を購入したときに既に、大木だったという写真が残っています。樹齢何年なのだろうか?
設置は平成6年なので、もう25年以上が経過している。撮影日時: 2020:04:19 10:14:30
掲示板には幹周りは3.5メートルとあるので、円周率で割ると直径は111センチとなります。「区民の皆さんが所有する樹木や樹林の中で、貴重なものやまちのシンボルとなる樹木(地上高1.2メートルにおける幹周囲が1.5メートル以上)を保護樹木、300平方メートル以上の広さで高さおおむね5メートル以上の高木を主体として構成された樹林地を保護樹林に指定しています。」(練馬区ホームページ)武蔵の構内にはたくさんの保護樹木があります。学内を散策できる日がきたらあちこち探してみてください。
同じく「ねりまの名木とは、区内にある練馬を象徴するような大木や、古くから日常生活の中で育まれてきた古木などを指定したもの。」区内で80数本が名木として指定され、武蔵では3本ありますが、内1本は病気が入り姿がすっかり傷んでしまっています。

ところでこの記録からは、このケヤキもさらに成長しているに違いありません。生物実験では高さや幹周りを測ります。実際に、樹を見あげながら皆で幹周りを計測してみるとその大きさに驚きます。

写真で2020年春、大ケヤキの芽吹き変化をたどってみます。卒業式が延期となり、今後の行方も不確かな頃から、皆さんを待つ大樹の変化を時折撮影してきました。途中、東京は時ならぬ大雪でした。

  • 卒業式は3月23日予定でしたが、人影もありません。今年も新しい女王蜂を迎え屋上に設置したときに撮影しました。撮影日時: 2020:03:24 08:59:06
  • 時ならぬ大雪でした。撮影日時: 2020:03:29 07:58:00
  • 左側のイヌシデはしかりと葉を広げきっていますが、大ケヤキはまだほとんど芽吹いていません。新葉が付き始めたのは、真ん中の一枝くらいでした。撮影日時: 2020:04:19 10:13:49
皆さんはまだ構内に入れませんが、武蔵の木々をバーチャルに訪ねることができます。武蔵学園HP、武蔵の樹木のQRコードです。詳しくは別ページで紹介しますが、学内散策を楽しんでみてください。