経営学科 ゼミの学び

映画や新商品のヒットを生み出すのは 個人のアイデア? それとも組織の仕組み?

安定した日常から脱却し 革新をもたらす活動とは

安定した日常から脱却し 革新をもたらす活動とは
革新的な製品・サービスを生み出す組織の研究(専門ゼミナール第1部)
安定した日常から脱却し革新をもたらす活動とはジェット戦闘機が活躍する大作の続編がヒットしたり、人気の監督によるアニメ作品が話題を集めたりしています。映画の世界では、同じ俳優や監督による続編が成功する可能性は大きいものの、3回、4回と続けるのは容易ではありません。製作の現場ではスタッフの刷新や新しい撮影技術の導入など、絶えざるアップグレードが続けられています。               日常生活も同様です。毎日気の合う友人と一緒なら居心地はいいかもしれませんが、ときには刺激が必要です。新しくサークルに入ったり、アルバイトを始めたりすることで、自分を成長させることができるでしょう。こうした活動は「知の探索」と「知の深化」とも言われます。探索は新しい世界の発見であり、深化は同じ枠のなかでの知識の活用です。組織とは既存の知識を活用することには抵抗はありませんが、新しい知識を探索する行動をとることは容易ではありません。したがって、継続してイノベーションを実践するには、知の探索を意識して行うことが大切です。つまり多様性をいかに確保するかが重要なのです。多様性の導入はイノベーションを促しますが、それだけではヒット商品にはなりません。既存知識との結合が大切です。映画も日常生活も経営も、組織活動である以上、同じことが言えるのです。

定量的な分析力を身につけ 創造的組織を多角的に研究

企業のイノベーションに関する調査・研究を行うのが本ゼミです。特に社会性と経済性を両立する企業活動に重点を置いています。具体的にはグリーンイノベーションを実践している創造的な組織の研究などです。フィールド調査を行い、定量的に実証するプロセスを重視します。研究を通じて、広い視野で常識に疑問を持つこと、物事の因果関係を読み解く努力をすること、他人の考えを柔軟に受け入れつつ、自分なりのものの見方を持つことをめざします。また、2年次では西武鉄道株式会社と提携した「江古田キャンバスプロジェクト」に参画。日本大学藝術学部、武蔵野音楽大学とともに、まちの魅力を発信する活動をしています。企画立案や他大学の学生とのフィールドワークが知の探索になるかもしれません。ゼミの学びを通じて、他者を理解する力と自分の言葉で説明できる力を身につけ、将来は自分のめざす分野でリーダーシップを発揮してほしいと願っています。

伊藤 誠悟 教授

一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了。
一橋大学イノベーション研究センター研究員、関東学院大学講師、武蔵大学経済学部准教授を経て2015年より現職。
専門は経営戦略、イノベーションマネジメント。