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2025.02.12

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イベント

3/14(金)武蔵大学東西文化融合史研究会第10回例会「キリスト教と東アジア:明治日本の“宗教改革”論」を開催します

【開催日時】 2025年3月14日(金)15時00分~17時30分

 

【開催方法】 会場開催、オンライン併用(Zoom参加に係る技術的サポートはございません)。

 場所: 武蔵大学教授研究棟02C会議室

 ZoomのID等は開催日が近づきましたらメールでお知らせします。

 

【オンライン参加申込み締切】 2025年3月13日(木)※事前申込制

 会場参加の場合、申込みは不要です。会場に直接、おいでください。

概要

「宗教」という概念は、古い漢籍にあるものの、近代の日本においてはほとんど使われておらず、「経済」や「政治」などと同じく明治時代にまったく新しい意味を付与されて誕生した「和製漢語」です。「宗教」は今では何か非合理的な教えと実践を指しているように感じられるかもしれません。しかし明治時代の日本においては「文明化」「近代化」の精神的支柱とみなされていました。とくにキリスト教(なかでもプロテスタンティズム)は西洋諸国の社会的発展と強国化の原動力と考えられていました。「宗教」という言葉自体、じつはキリスト教を意識して使われるようになったものです。そして当時の日本人とくに知識層のなかには、キリスト教を受容するか既存の宗教をキリスト教に匹敵する「高度」なものに「改革」しょうとする人たちがいました。今回の例会では、明治時代の「宗教」と「改革」の意味をさぐりながら、キリスト教(プロテスタンティズム)の受容の諸相および仏教とりわけ浄土真宗における改革(近代化)の試みを追い、その帰結ないし後代への影響について考察します。一般の方にも広く開かれた研究会ですから、ふるってご参加ください。

プログラム ※敬称略

15時00分

開会の挨拶 研究会代表 踊共二(武蔵大学教授)

15時05分~15時25分

報告1: 踊 共二
「幕末・明治初期のプロテスタンティズム:隠れた場所から公論空間へ」

15時30分~16時20分
報告2: 永本哲也氏(弘前大学専任講師)
「明治期日本人の Reformation 理解」
16時30分~17時20分
報告3: オリオン・クラウタウ氏(東北大学准教授)
「明治仏教界の宗教改革論」
17時20分~
質疑応答
17時30分
閉会の挨拶:2025年度に向けて
 
【報告者の最近の研究業績】
踊 共二
『非暴力主義の誕生──武器を捨てた宗教改革』(岩波書店2025年);「宗教改革の概念史:原語と日本語」『武蔵大学人文学会雑誌』第55巻第2号(2024年)
 
永本哲也
「カトリック聖職者の失敗した宗教改革——フランツ・フォン・ヴァルデック(1491-1553)」『脇役たちの西洋史 9つのライフ・ヒストリー』(八坂書房2024年);「「Reformation」の訳語「宗教改革」の確立過程とその含意」『キリスト教史学』第77巻(2023年)
 
オリオン・クラウタウ
『隠された聖徳太子——近現代日本の偽史とオカルト文化』筑摩書房(2024年);「密教とエソテリック・ブディズム——近代におけるその交錯の言説史」『仏教研究』 31号(2024年)

お申込み・お問合せ

研究会メンバー・学内関係者は事前申し込み不要です。学外の方でオンライン参加希望者は事前申込みをお願いします。下記フォームにご入力のうえ、「送信」ボタンを押してください。

お申込み〆切:3月13日(木)

【担 当】小林紫乃(本学総合研究機構リサーチアシスタント)
【事務局】武蔵大学運営部研究支援課


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