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2024.11.18

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イベント

12/20(金)武蔵大学東西文化融合史研究会第9回例会「(共通テーマ)知と技術の交流と融合:アジア世界で起きたこと」を開催します

【開催日時】 2024年12月20日(金)16時00分~18時00分

【開催方法】 会場開催、オンライン併用(Zoom参加に係る技術的サポートはございません)。
場所: 武蔵大学教授研究棟02C会議室
ZoomのID等は開催日が近づきましたらメールでお知らせします。

【オンライン参加申込み締切】 2024年12月19日(木)※事前申込制
 会場参加の場合、申込みは不要です。
 

概要

 今回のテーマは天文学をめぐる東西の知識人による対話です。「天文対話」と言えばガリレオ・ガリレイ(1564~1642年)の著作と、そこで為される天動説と地動説との対話があまりにも有名です。ただし、この対話は——少なくともニコラウス・コペルニクス(1473~1543年)の時代において——あくまで幾何天文学という西方ユーラシアのパラダイムの枠内での対話でした。しかし、『天文対話』に先立つこと350年あまり、モンゴル帝国期(1206~1368年)のイランで、ムスリムの博学者ナスィール・アッ=ディーン・トゥースィー(1201~74年)と中国から来た道教徒によって行われた対話は、前者の幾何天文学と後者の計量天文学という、それぞれに寄って立つパラダイムを異にした者同士の対話でした。異なる宇宙観を有する二者の「天文対話」は、何を主題として為され、結果として何を生み出し、果たして双方の宇宙観に影響を与えるものとなったのでしょうか。トゥースィーがペルシア語で記した中国暦の分析を通じて、もうひとつの「天文対話」の実相に迫ります。

プログラム ※敬称略

16時00分

開会の挨拶 研究会代表 踊共二(武蔵大学教授)

16時05分~17時05分

 報告:諫早 庸一氏 (北海道大学特任准教授)

「もうひとつの「天文対話」——モンゴル帝国期(1206~1368年)天文学の東西」
17時05分~17時15分
休憩
17時15分~17時45分 
コメント: 根占 献一氏 (学習院女子大学名誉教授)

「東西の知の摩擦: ルネサンス研究の視点から」

17時45分~
質疑応答
18時00分

閉会の挨拶 次回(第10回)例会のご案内

【報告者・コメンテーターの最近の研究業績】

諫早庸一
「「14世紀の危機」の語り方——ヨーロッパ到来以前の黒死病」『思想』第1200号、岩波書店(2024年);「モンゴル帝国時代の天文学」『モンゴル帝国と海域世界 12~14世紀 (岩波講座 世界歴史 第10巻)』岩波書店(2023年)

根占献一
「東西の歴史的邂逅における霊魂不滅の問題——特にルネサンス・プラトン主義の視点から」『学習院女子大学紀要』第25号(2023年);フィチーノ、ジョヴァンニ・ピーコと仲間たち——ロレンツォ・イル・マニフィコ時代のヘブライ思想」『京都ユダヤ思想』第14号(2023年)

お申込み・お問合せ

 

研究会メンバー・学内関係者は事前申し込み不要です。学外の方でオンライン参加希望者は事前申込みをお願いします。下記フォームにご入力のうえ、「送信」ボタンを押してください。

お申込み〆切:12月19日(木)

【担 当】小林紫乃(本学総合研究機構リサーチアシスタント)
【事務局】武蔵大学運営部研究支援課

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