NEWS

2024.07.22

  • 研究会
  • 総合研究機構

イベント

9/20(金)武蔵大学東西文化融合史研究会第8回例会「(共通テーマ)知と技術の交流と融合:アジア世界で起きたこと」を開催します

【開催日時】2024920日(金)1600分~1800

 

【開催方法】会場開催、オンライン併用(Zoom参加に係る技術的サポートはございません)。場所:武蔵大学教授研究棟02C会議室

ZoomID等は開催日が近づきましたらメールでお知らせします。

 

【オンライン参加申込み締切】2024919日(木)事前申込制

 

 会場参加の場合、申込みは不要です。


概要

 今回の例会では、18世紀のヨーロッパからアジアにどのような「偏見」と「共感」の視線が向けられていたかを確かめることで、「文明」と「野蛮」の問題を考えます。とくに注目したいのはイギリスの東インド会社です。この会社は通商だけでなくイギリスの帝国統治を担い、東西の学術交流も推進しました。例会では、古代インド文明に魅了された現地社員やインド社会の近代化を試みたヒンドゥー教徒の改革指導者を紹介し、ヒンドゥー教、キリスト教、ヨーロッパの理性的な宗教批判の間の相互的な融合を例示します。次に、東インド会社の腐敗と暴政を追及してイギリス帝国を批判した議員の言論をとりあげ、そのなかでイギリスの人々が関心を持つにはあまりに遠いインドの人々の「痛み」への共感が説かれていることを紹介します。最後に、同時代に書かれた東西の比較史から、東方教会の心情に共感する歴史家をとりあげ、彼の想像力を評価するとともに、その叙述にみられるヨーロッパ文明の偏りを指摘します。なおイギリスの東インド会社は、一時、長崎(平戸)に拠点をもち、ウィリアム・アダムズ(三浦按針)のような知日家を輩出していますから、今回の例会はヨーロッパ人が日本(東アジア)に注いだ視線を考察する手がかりにもなるでしょう。コメンテーターは日本人の西洋認識、ロシア・ソヴィエト像を考察してきた歴史家ですから、いわば立体的な討論が期待されます。一般の方々にも開放している研究会ですから、ふるってご参加ください。

プログラム ※敬称略

16時00分

開会の挨拶 研究会代表 踊共二(武蔵大学教授)

16時05分~17時05分

報告:角田俊男氏 (武蔵大学教授)

 

「啓蒙期ヨーロッパ思想界におけるアジアへの偏見と共感」

17時05分~17時15分
休憩
17時15分~17時45分 

コメント:吉川弘晃氏(明星大学特任講師)「文化越境史の視点から」

17時45分~

質疑応答

18時00分

閉会の挨拶 次回(第9回)例会のご案内

【報告者・コメンテーターの最近の研究業績】

角田俊男

「多神教とブリテン帝国:ダウ、ギボン、ローイの「批評・哲学的歴史」」『武蔵大学人文学会雑誌』551号(2024年);「東インド会社論争とロバートソン『インド史論』:哲学的歴史と古事文献学」『武蔵大学人文学会雑誌』541号(2023年)

 

吉川弘晃 

「ソヴェト文化外交官Е.Г.スパルヴィンの使命:日本における言説実践とその背景(1925−31年)」『社会科学』532号(同志社大学人文科学研究所、2023年);「「世界史」をめぐる闘争:西洋史家・鈴木成高の「近代の超克」とその方法としての「西洋」」『Antitled2巻(2023年)

お申込み・お問合せ

研究会メンバー・学内関係者は事前申し込み不要です学外の方でオンライン参加希望者は事前申込みをお願いします。下記フォームにご入力のうえ、「送信」ボタンを押してください。

 

お申込み〆切:919日(木)

 【担 当】小林紫乃(本学総合研究機構リサーチアシスタント)

 【事務局】武蔵大学運営部研究支援課

 

個人情報の取扱いについてはプライバシーポリシーをお読みください。