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2025.05.08
- 研究会
- 総合研究機構
イベント
6/20(金)武蔵大学東西文化融合史研究会第11回例会「(共通テーマ)キリスト教と東アジア:日欧の宗教と文化の相克・融合」を開催します
【開催日時】 2025年6月20日(金)16時00分~18時00分
【開催方法】 会場開催、オンライン併用(Zoom参加に係る技術的サポートはございません)。
場所: 武蔵大学教授研究棟02C会議室
ZoomのID等は開催日が近づきましたらメールでお知らせします。
【オンライン参加申込み締切】 2025年6月19日(木)※事前申込制
会場参加の場合、申込みは不要です。会場に直接、おいでください。
概要
日韓関係史において、植民地時代の朝鮮における「親日派」に関する研究は、第二次世界大戦後の韓国の政治情勢・社会情勢に影響され、学術的に深めることが難しい状態がつづいてきました。報告者アラン・エリー・ベ氏は日本と諸外国でこの空隙を埋める歴史学的調査にとりくんでいます。このたびの例会では、ヘレン・キムという知識人をとりあげます。植民地時代に彼女は梨花学堂(現在の梨花女子大学)を卒業し、アメリカに留学してオハイオ・ウェスリアン大学、ボストン大学、コロンビア大学でまなんで博士(教育学)の学位を取得、帰国後に女性の権利の拡大のための運動にとりくみました。彼女はメソジスト派のクリスチャンであり、その活動には東西世界をつなぐ彼女の国際的な人脈が生かされていました。ヘレン・キムは帰国後、母校の校長となり、戦後に同校が大学になってからは総長もつとめました。しかし彼女は植民地時代に日本の協力者(親日派)であったとして厳しく批判され、キャンパスにある彼女の銅像の撤去運動も起きています。このたびの例会で報告者は、植民地時代の彼女の思想と行動をさぐり、その「親日」の実態を明らかにします。その考察にはジェンダー史的な観点も含まれています。
プログラム ※敬称略 ※報告は英語で行われます。コメントと質疑は日本語と英語です。
16時00分 |
開会の挨拶 研究会代表 踊 共二 氏 (武蔵大学教授)
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16時05分~16時45分 |
報告: Ahran Ellie Bae 氏 (武蔵大学専任講師)
“Pro-Japanese” Women in Korea under Japanese Rule: A Reassessment of Helen Kim's Activities
(日本統治下の朝鮮における「親日派」女性:ヘレン・キムの活動の再検討)
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16時50分 |
コメント 1: 松谷 基和 氏 (東北学院大学教授) 「韓国キリスト教史研究の視点から」
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(休憩) | |
17時15分 |
コメント 2: 岡安 儀之 氏(東北大学史料館公文書室学術研究員)「日本留学研究の視点から」
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17時30分 |
質疑応答
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17時45分 |
閉会の挨拶 次回(第12回)例会のご案内
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【報告者・コメンテーターの最近の研究業績】
Ahran Ellie Bae
“A Reconsideration of the Ch’inilp’a (Pro-Japanese Collaborators) Criteria: Discussions Surrounding the 1947 and the 1948 Legislations,” European Journal of Korean Studies, Vo. 22/2 (2023)
松谷 基和
『民族を超える教会:植民地朝鮮におけるキリスト教とナショナリズム』(明石書店、2020年)
岡安 儀之
『「公論」の創生「国民」の誕生:福地源一郎と明治ジャーナリズム』(東北大学出版会、2020年)
お申込み・お問合せ
研究会メンバー・学内関係者は事前申し込み不要です。学外の方でオンライン参加希望者は事前申込みをお願いします。下記フォームにご入力のうえ、「送信」ボタンを押してください。
お申込み〆切:6月19日(木)
【担 当】小林紫乃(本学総合研究機構リサーチアシスタント)
【事務局】武蔵大学運営部研究支援課