2016.12.15

Category:社会学科

社会学科 教授 中西祐子

恋愛の社会学 ー社会調査でわかる武蔵大生恋愛事情ー

今年の社会学科2年生中西ゼミでは、「恋愛の社会学」をテーマに武蔵大生を対象としたアンケート調査を行っています。7月から9月にかけて学内で配布して集まったアンケートは300人分ちょっと。現在、調査報告レポートを完成するために、2年生たちはコンピューターをつかった統計分析に必死の毎日です。

 

ゼミブログ中西photo1

 

「若者たちの草食化」が話題になっている昨今、今の大学生はどんな恋愛観を持ち、どんな恋愛経験を積んできているのでしょうか?

「リア充」な人って実際どのくらいいるの?/告白ってどうしてるの?/恋愛ってめんどくさいもの?/映画やドラマの影響は?/アニメやゲームの登場人物に恋したことある?/SNSは恋愛の可能性を広げているの?/・・・などなど、ゼミのメンバーが持ちよった、様々な問題意識をもとに全10ページのアンケート用紙を完成させました。

このアンケートが完成するまで、ゼミのメンバーたちは4つのサブグループに分かれて話し合いを続けてきました。①出会いから別れまでの恋愛行動を分析する「恋愛行動」斑、②恋愛観から結婚観までを分析する「恋愛意識」斑、③サークル、アルバイト、出身高校や家族などが恋愛に与える影響を分析する「外的要因」斑、④映画・ドラマからアニメ、マンガ、SNSまで、現代のメディアが恋愛に与える効果を分析する「メディア効果」斑の4つです。

各斑のメンバーは、それぞれのテーマに沿って何週間もかけて、質問項目や選択肢を考えました。そしてついにアンケートが完成した夏の初め、みんなでピザを囲んで完成記念のお祝いをしたときの様子がこちらです。

 

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さて、現在ゼミのメンバーが必死で分析中のこのアンケート調査結果ですが、このブログを見ている皆さんには、途中集計から分かってきた「大学生の恋愛事情」を、ちょっと前倒しでご紹介したいと思います。現役の武蔵大生の恋愛模様も分かるかもしれませんね。

まず、回答者約300人のうち、どのくらいの人がいわゆる「リア充」な(=恋人がいる)のでしょうか。グラフ1をみると、現在恋人がいる人は33.4%と、3人に1人程度であることがわかります。一方、過去にはいたけれど別れてしまった人は37.1%、あわせて7割ほどの人が「恋愛経験あり」となりました。また、まだ一度も付き合った経験がない人は28.5%でした。なお、デートの頻度は「月1、2回」が最もよくあるパターンのようです。

 

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ところで、恋愛の始まりってどんな感じなんでしょう?付き合い始めに「告白」があった人は9割以上。ただし男女の告白経験は正反対で、男性は「自分から告白した」人が6割を超えていたのに対し、女性は7割以上が「相手から告白された」ものでした(グラフ3)。ちなみに、恋愛の終わり、別れを経験したことがある人に聞いてみると、女性の場合は「自分から振った」人が65.5%にのぼりました。一方男性は、「自分から振った」人はわずか38.9%で、「相手から振られた」人が44.4%なんだそうです。どうやら大学生の恋愛は「男性が告白して始まり、女性が振って終わる」というパターンが成立しているようです。

 

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どうでしょう、皆さんのイメージする大学生像と比べて、武蔵大生のリア充度は高かったでしょうか?低かったでしょうか?

 

自分以外の人たちがどんな恋愛をしているのか、勉強しながらわかるなんてちょっと得した気がしませんか?社会調査実習ではこんな風に、いろいろな現代の社会事情を明らかにする授業が行われています。先週から今週にかけて2年生たちは、お互いどんな発見をしたのかの分析結果をメンバーの前で発表しながら、レポートの最終仕上げに向かっていました。

 

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