社会学部ゼミブログ

2023.10.24

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ジェンダーと現代社会

ブログ投稿者:社会学科 教授 中西 祐子

社会学科の3年生は社会学をさらに専門的に学ぶために、「社会学専門ゼミ」に所属し、卒業までの2年間、同じゼミメンバーとともに学びます。
私の3年ゼミでは、「ジェンダーと現代社会」をテーマに、社会学の基礎である「常識を疑う」目線を、「知の武器」として用いながら考察を深めています。
 
春学期のゼミでは、ジェンダーと現代社会に関連した共通文献を講読してきました。
具体的な文献は年度によって変わりますが、今年度は、①ジェンダーと教育格差、②ジェンダーと労働市場・貧困リスク、③夫婦の関係性にみられるジェンダー構造、④生徒文化にみられるジェンダー構造、⑤ケアワーク・子育てとジェンダー、⑥マスキュリニティと身体、⑦メディアにおけるジェンダー表象、⑧新自由主義とジェンダー、といったテーマを扱った文献を読んできました。
 

 毎週のゼミでは、発表者と司会者が登場します。発表者はその週の課題文献の内容をまとめてレジュメ(報告資料)を作成し、ゼミメンバーの前で口頭発表を行います。ゼミ全体で議論するディスカッション・テーマを考えてくることも発表者の仕事です。
司会者の主な仕事は、ディスカッション・テーマを元にゼミ全体で行う議論を交通整理し、議論をまとめていくことにあります。

今年の3年ゼミのメンバー15人。どうやらディスカッション力が非常に高い人が集まってくれたようです。毎週のゼミでは次から次へと手が上がり、活発な議論が行われています。
 
秋学期に入り、10月からは各自の卒論構想発表も始まりました。来年度はメンバー全員が卒業研究と卒業論文執筆に取り組むことになります。この勢いがあれば、卒業前にはとても面白い卒業論文が仕上がってくるのではないかと、今から楽しみな今年の3年生です。