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2019.1.28

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金融学科 茶野 努 教授 共編著『日本版ビッグバン以後の金融機関経営 金融システム改革法の影響と課題』が刊行されました

 茶野 努・山沖 義和 共編著
『日本版ビッグバン以後の金融機関経営 金融システム改革法の影響と課題』
(勁草書房・2019年1月25日 刊行)


●本書の概要
本書は、金融ビッグバン以降の金融機関経営の変化について包括的に分析しています。内容は、金融規制の変遷:最近20年間の主な100の規制(山沖義和)、メガバンク:日本版金融ビッグバン後の経営動向(廉了)、地域銀行:投信窓販にみる収益源多様化の効果(森祐司)、証券業:規制緩和が産業構造に与えた影響(播磨谷浩三)、生命保険業:価格競争の形態と市場競争・効率性(茶野努)、損害保険業:販売チャネルの多様化の影響(矢野聡)、プルーデンス政策:真に有効な政策は何であったか(西畑一哉)と多岐にわたります。


●著者より一言
金融ビッグバン以降、金融機関を取り巻く環境は目まぐるしく変わった。たとえば、決済業務は銀行の根幹だといわれていたのに、いまではコンビニで公共料金をはじめ簡単に支払いが行える。株式等もオンライン証券を利用すれば、非常に安い手数料で売買できる。自動車保険もネット損保で他社に比べて安い保険料で加入可能である。一方で、日本人の預金偏重はあい変わらずの銀行優位で、市場型間接金融システムへの移行もままならない。フィンテックへの取り組みも中国やシンガポールの後塵を拝しているとの声も聴かれる。現状、金融システム改革は評価すべき点と残された課題が混在している。本書は、金融ビッグバン以降の環境変化が金融機関経営に与えた影響を業態別に整理している。(茶野努)

茶野先生書影

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