自然科学・身体運動科学分野活動ブログ

2021.03.31

  • 武蔵One Point自然観察

大学11号館建設(Now 武蔵の自然 No-27)

ブログ投稿者:基礎教育センター 教授 丸橋珠樹

2020年コロナ禍のなか11号館の建設が行われています。地下1階、地上5階の建物です。大江戸線から通学する学生さんには門から入れば目の前ですが、西武線側から入ると奥まったところになります。

現在、生協購買店は正門横の1号館にありますが、この建物が完成すれば購買は新建物の1階に移動します。来年2022年初めから利用開始と聞いています。研究室から建設工事現場が見渡せます。日々変化し、多くの資材が運び込まれ、多くの人々が建物を作っている姿をみることができます。工事の経過を観察していると以下の手順で進んでいました。2020年10月から始まった約半年間の経過を写真で追いかけてみました。

写真01:設計の深さまで掘りこんで最初の基盤を作る。建物を支える3本セットの鉄筒を確認できる。深さは7メートル以上にもなっている。撮影日時:2021:01:15 08:58:32
建設現場を見ていてまとめた経過の手順です。もし4月の健康診断で7号館に入る機会があればのぞいてみてください。

1) 地下7メートルまで掘りこむために周りに土留めの板を一周入れる。
2) 建物を支える長いポールを沢山土中に埋め込む。固い支持基盤までは10数メートルもの厚さの軟弱火山灰層、関東ローム層が続いているそうだ。
3) 途中で崩壊しないための枠組みを入れさらに深く掘りこむ。
4) 地下水が出るので時折生石灰を入れながら水分の多い土を掘りだす。
5) 一番下となる部分にコンクリートで基礎を作る。
6) 地下にピットとなる部分を構築する。
7) 地下一階部分を構築する。
8) 2021年3月19日には地上1階の床となる部分に枠を組み鉄筋を組み立てている。

新棟の位置を大学案内の図で確かめてください。



  • 大学案内に掲載されている武蔵キャンパスマップ(2019年度版)
  • 写真03:土留めの鉄板を差し込んでいく作業中。撮影日時:2020:10:30 08:39:23
  • 写真04:土留めの枠が完成して掘り始める。撮影日時:2020:11:24 11:44:58
  • 写真05:一度に厚さ2メートルくらいずつ掘り取っていく。撮影日時:2020:11:27 09:58:28
  • 写真06:建物を支える長い鉄筒を基礎として差し込んでいく。撮影日時:2020:12:07 14:13:08
  • 写真07:さらに掘り進めると地下水が染み出している。撮影日時:2020:12:15 08:34:56
  • 写真08:深く掘り進むと崩壊しないように鉄枠を全面に設置してその間を小回りのきく小型機械でさらに深く掘り進めていた。撮影日時:2020:12:17 16:15:50
  • 写真09:搬出しやすいようにと湿った土に生石灰を混ぜ込むので発熱して湯気が上がっている。撮影日時:2020:12:23 14:18:04
  • 写真10:地下のピットとなる構造を構築中。撮影日時:2021:02:13 09:58:48
  • 写真11:地下一階の鉄筋型枠を組み立てていく作業。撮影日時:2021:03:16 13:43:00
  • 写真12:地上1階の床面に鉄筋を配置していく作業。撮影日時:2021:03:19 09:40:29