自然科学・身体運動科学分野活動ブログ

2020.07.10

  • 武蔵One Point自然観察

芝生にならなかった通路(Now 武蔵の自然 No-18)

葉は茂ったけれど、大学生のいない通路。撮影日時: 2020:06:27 13:25:13
写真のように通路は「芝生」にはなりませんでした。武蔵の中学生と高校生がわずかばかり、学校が再開し通学していました。草引きの努力と並木の葉が茂り、地面に届く光が弱くなったのと二つが効いているように思います。

この連載を思い立ったのは、せっかく入学したのに、学内に通うこともなく時を過ごす新入生の皆さんに、構内の様子を定期配信しようと思ったからです。また、遠隔授業で画面の文字ばかりを見つめている皆さんの「目休め」になればと願っています。違うリズムで時を刻む生き物に触れると今の自分を落ち着いてみることができると思います。授業を履修している学生さん174人に「Now武蔵の自然」No1~No14の中から印象に残った回を一人二つ選んでもらった投票結果です。

 

順位 項目 投票数
1 蜜蜂の花粉団子 62
2 雄木雌木ー武蔵の食べられる植物ー 48
3 芝生?になりかけの通路 47
4 5月はバラ、育種家は遺伝学者 35
5 新緑の大ケヤキ 31
6 イチョウの雄花と雌花 19
6 センダンー香りの花ー 19
8 葉桜の千川通と台杉 16
8 チューリップのようなユリノキ 16
10 シイノキー花粉を虫が運ぶー 15
11 ひさしぶりの再会
ーヤマボウシとハナミズキー
14
12 コハクウンボクー武蔵の白い花ー 10
13 イロハモミジー赤い花は雄花ー 8
13 シラカシー花粉は風散布ー 8

 

蜜蜂の花粉団子が第一位でしたが、蜜蜂を飼育しているのを知らなかったというコメントも多く、もっと広報に工夫がいるなあと感じました。

以下学生さんの選択理由のコメントを列挙しておきます(注:一部抜粋、誤字脱字、小さな修正をしています)。選択回答数の多い少ないではなく、それぞれの回を選択した学生さんのコメントです。本当にたくさんのコメントの中から適当に選んだものです。回答ありがとうございました。連載の励みになりました。「私のコメントがない!」と責めないでください。

 

【第1回】葉桜の千川通と台杉
第一回が印象に残った理由は去年までほぼ毎日通っていて見ていた木だけどその木についてあまり知らなかったし根元の部分から幹が何本かたっていて面白いと思ったからです。

 

【第2回】新緑の大ケヤキ
この回が印象に残った理由は教室移動や図書館などへ行くときに大きな木を目にしていたからです。すごい立派な木があるなとは思っていましたがそれが区内にある練馬を象徴するような大木や古くから日常生活の中で育まれてきた古木などを指定する「ねりまの木」に選ばれてると知らなかったので改めて歴史とすごさを感じました。

 

図書館の裏にある木がケヤキということを初めて知った。また武蔵大学が創立する前からあったというこが衝撃だった。武蔵大学は緑が多いことが特徴なのでこのケヤキも武蔵大学において大きなアクセントになっていると思う。

 

大きなケヤキが印象に残りました。私は茨城県の日立市出身なのですが、日立市の木がケヤキなのです。市内にはけやき通りという道もあって、とても慣れ親しんだ木です。私は実はまだ大学構内に入ったことがないので、大学のケヤキを見たことがないです。後期になって上京したら、早く見に行きたいと思いました。

 

【第3回】芝生?になりかけの通路
この題名を見たとき、誰かが手を加えて通路が芝生になっているのかと思った。しかし実際は、人通りがなくなったことで、コンクリートブロックの隙間から草が生えてきていることを表現していた。大勢の人の歩みがこれだけ草の成長を押しとどめていたのかと驚き感心した。

 

植物のたくましさを感じることができたからだ。植物たちはタイルとタイルの隙間という過酷な環境の中でも、人がいなくなった途端に成長を再開した事に驚いた。私はまだ一年生なので入試以来大学を訪れていないが、キャンパスに通えるようになったら木々だけではなく足下の植物たちにも目を向けたいと思った。

 

第一に、足元に並ぶタイルの隙間に伸びる草を、『「おそるおそる」「のびのび」光を求めている様子である。』と伝える表現が素敵だと感じたからである。久しく大学へ足を運んでいないので、『一日数千人の数百歩のあゆみが草の成長を押しとどめていたことがよくわかります。』とある通り、これほど緑がかった道であったか疑問に思うほど、草の成長が分かる。この草は登校が再開し、また踏まれるようになったら成長が止まるのだろうか。

 

学校の人たちの努力を知ることができ、また武蔵大学周辺の緑を見て癒されたので選びました。生協の人たちが作業をしている写真を見て、私たちも今大変だけれど提供する側はより大変なんだと思いました。当たり前のよう教科書が届くのも生協の人たちの努力なしではあり得ないと知りました。

 

この大学に通い始めて4年目になるが、千川通の武蔵大学側にコブシが植樹されているということを初めて知りました。また、3月下旬から4月にかけて白い花を咲かせるとあり、その時期はサクラに目がいっていたので新たな情報に驚きました。また、植物に関係ないですが、教科書販売の仕分け作業がこんな感じになっているのだと少し驚きました。この規模なら届くのに 1 週間以上かかっても不思議じゃないなと感じました。

 

コンクリートの隙間から草が茂り始めている様子がとても印象的だった。それと同時に、普段私たちが道を歩くことによって如何に彼らの成長を妨げているかを実感し、申し訳ない気分になった。これを機に、武蔵のキャンパスを草が沢山生い茂る場所にしても悪くないのではないかと思った。

 

理由は私たちの手元に届いた教科書は写真のような大変な作業があって、こうして使うことができているということを実感したからだ。この写真を見るまで私は手作業で分類していたことを知らなかったし、この写真がなかったらこの教科書が届いたことにありがたみを感じることもなかったと思う。

 

この回には、 2月ごろの雪が降り積もった通路の写真が最初に掲載されていて、センター入試で雪が降ったのを思い出してとても印象に残りました。 2 月の雪が降り積もっていた大学の通路に 4月はコロナで小さな若葉が芽生えている様子に自然のエネルギーを感じました。

 

教科書が全然来ないと言っていた自分が恥ずかしくなりました。

 

【第4回】イチョウの雄花と雌花
学校の外でも見かけるイチョウがどのように受粉しているか初めて知った。雌の木が雄木に受精させるために花を落とすので、初夏には沢山のイチョウの花が落ちているのかと合点がいった。落ちているのをよく見かけて、何故だろうと思っていたのでその疑問が解けたからだ。

 

【第5回】5月はバラ、育種家は遺伝学者
まず私は花の中でバラが一番好きで、学内にバラがあることを知りませんでした。私が想像するバラとは少し違いますが、人間とバラの関係と、今までの経緯が感じられるようでとても穏やかな気持ちになりました。

 

バラなど、たくさんの綺麗な花の写真が素敵だったので選びました。特にこの液晶画面ばかり見ている日々では、花を見ているといつも以上に癒されますね…。私の父は植木農業を営み、家の隣は山があり木で囲まれているような東京の田舎に住んでいるのですが、毎日疲れた時イスを持って庭へ行き、山とか鳥とか空をぼーっと眺める時間が最近の至福です。ですが梅雨入りし、雨の日は外へ出られないので、このブログを見てみようと思います!

 

【第6回】チューリップのようなユリノキ

写真を見ると確かにチューリップのように見える美しい花だと思いました。今まで桜のように見える芝桜は見たことがあるのですがユリノキは知らなかったので実物を見てみたいと思いました。私は特別展などを見に東京国立博物館によく行くのでユリノキを見に行きたいと思います

 

最初に写真を見たときにきれいなチューリップだなと思い見てみたら、これはチューリップではなく別の花であるというの知り、とても興味を持ったため。学校内にこんなにきれいな花が咲いているのは素晴らしいことだと思い、キャンパスに通えるようになったら、ぜひこの花を探してみたいと思った。また他のきれいな花も探してみたいと思った。

 

チューリップもユリノキも知っている植物だったので内容を見たくなりました。花だけ見ると本当にチューリップのような形をしていて、地面から生えているものが見慣れているので、空近くにあるチューリップというのは少し不思議に感じました。武蔵大学で見られるということなので、かわいらしいユリノキの花を来年こそは見たいと思いました。

 

【第7回】イロハモミジー赤い花は雄花ー
私はイロハモミジというものを聞いたことがなかった。葉がいくつかに裂けているかイロハニホと数えることに由来していることを知った。モミジと言っても、写真で見ると全くモミジの形をしていないが、新緑と花のコントラストがとてもきれいであった。

 

【第8回】センダンー香りの花ー
この回を選んだ1番の理由は最後に書かれていた、屋久島の永田小学校にある巨木となったセンダンの木の木陰で全学年の生徒が一休みするというこのストレスが溜まる状況で想像するだけで癒しになったのでこの回を選びました。センダンの木は高校の時に通学路にあったので身近に感じている木の1つです。

 

「センダン」という花は初めて見るものだった。というよりか目にしたことはあっただろうが名前を認識していなかったという方が正しいだろう。武蔵大学のシンボルにも取り入れられていることもこれを読み知った。淡い紫と白のコントラストが美しい花であると思った。花の名前を一つ知ったと共に原産地がはっきりしないほど世界中で植えられているという知識まで得ることができた。

 

センダンの花の色がとても美しいなと感じました。今頃花が咲く季節だと言うことで、構内で見たかったと思いました。センダンの花にはアゲハチョウ類がよく訪れると言うことなので、その光景を想像して、とてもきれいだろうなと感じました。うっすら黄色くなる果実も、いい香りのする花も、自分で確かめてみたいです。少し調べてみると、人や動物が食べると食中毒を起こすという性質があると分かり、それは生存していくための毒なのかなと思いました。

 

【第9回】シイノキー花粉を虫が運ぶー
シイノキを題材にしたものですが、大学構内にこのような木があることを全く知らなかったので驚いたのと、また、いろいろ考えさせられたので選びました。満開のシイノキを見て、家の周りに大量に咲いている栗の木の花に似ているなあと思いました。香りが独特なのも同じな気がして、シイノキを間近で見てみたくなりました。

 

【第10回】シラカシー花粉は風散布ー
なぜなら、私が花粉症だからだ。シラカシの花粉は風散布ということだが、花粉症の私からしてみればただの迷惑でしかない。今年の春は自粛していた為例年に比べ症状が軽かったが、次の年からはまた元に戻るだろう。人間側が対策を取ればよいのかもしれないが、シラカシ側でも受粉を虫にお願いする等どうにかしてほしいものだ。

 

【第11回】蜜蜂の花粉団子
他の大学ではミツバチを飼育しているという話を聞いたことがないので、武蔵大学がミツバチを飼育していることは特殊に感じた。ミツバチの生態や花粉団子のことも書いてあり面白かったのでこの記事を選んだ。

 

今まで私は、食べられる植物は畑などで育っているもの以外は森林に生えていると思っていました。しかしこの回では武蔵の食べられる植物が紹介されており、東京のような大都会にも食べられる植物が生えていることにとても驚きました。

 

私は、今まで、道端の木の実はほとんど食べたことがありません。口に入れたことのある植物はつつじの蜜をなめるくらいでした。外に生えてるものはなにがあるかわからないから基本口にいれるなといわれていたことをこの記事を読んで思い出しました。この記事を読んで、びわや山椒、プラムがなっているのをみて、これが自然の姿でスーパーに並んでいる光景が当たり前ではないのだなと思いました。特に、ヤマモモが美味しそうでしたが、濃い色をしているのでなにも知らなかったら警戒して食べないだろうなとも思いました。植物のことを知っていると食べものや食文化の見方も変わっていくと思います。

 

私の身近でミツバチを飼っているところはなかったので、とても興味を持ったからである。蜂というのは危険な生き物だと思ったのと同時に、蜂蜜は蜜のおかげで食べることができているものなので大切な生き物でもあると思った。

 

「花粉団子」という言葉を初めて見たので興味を持ったから。今まで花粉といえば粉が飛んでいるようなものしか見た事がなかったが、実際に花粉団子の画像を見てみると、予想以上に大きくて衝撃的だったから。蜜蜂の小さな体で、細い後ろ足にこんな大きな花粉団子を持って飛んでいるところを想像したら器用だなと感じたから。

 

ミツバチが集めるのはミツだけではないと知ったからだ。花粉を集めてそれをタンパク質としているとはこの記事を見るまで思いもしなかった。また、この記事を通して武蔵大学で行われている養蜂にも興味を抱いた。

 

自分は武蔵大学でミツバチを飼育しているのを知りませんでした。けなげに働く蜂たちと共に学業に努めるのもとてもいいと思いました。でも自分は昔キイロスズメバチに刺された経験があるので、少しドキドキした大学生活になりそうだなとも思いました。どうか自分の耳元で飛ばないことを祈るのみです。

 

武蔵大学でミツバチを飼っていることを初めて知ったので意外だと感じたとともに花粉が生物界で一番分解されない物質であると知り、だから花粉症になるのかなとおもった。母も家でスイカを育てていて「めしべとおしべが同時にさかないと受粉できない」と言っていました。ミツバチが花粉を咲いているめしべからおしべへと運んでくれるので、自然界では共存していかないと生存できないことを改めて実感した。

 

武蔵で養蜂をしているのは知っていましたが、ここまで本格的に研究として利用できるレベルで養蜂を行っていたとは知りませんでした。てっきりハチミツづくりのためかと…

 

【第12回】コハクウンボクー武蔵の白い花ー
単純にコハクウンボクが美しいと思いました。花が連なっているのが、華やかでした。オープンキャンパスや入試試験の時にはみられなかったので学校に行けるようになったら是非みてみたいです。 QR コードプロジェクトも自然離れしがちな現代人にとって画期的で新しいプロジェクトだなと思いました。

 

【第13回】雄木雌木ー武蔵の食べられる植物ー
中学生の時、校庭にビワが育てられていました。この回の題名を見たとき、無性にそれが懐かしくなって、この回を選びました。武蔵大学にもビワが実っているのは知らなかったので、とても驚きました。昔は苦手な味だったけど、味覚も成長した今なら食べられるのではないかなと思っています。

 

学内に食べられる植物があることに驚きました。今度大学に行く機会があれば、スマートフォンで撮影し、即席虫眼鏡で観察したいと思います。

 

 

【第14回】ひさしぶりの再会ーヤマボウシとハナミズキ
有名な「ハナミズキ」という曲は知っていましたが、実際に花を見たことがなかったので来年、大学に行って実際に見たいと思いました。たくさんの緑があるキャンパス内を早く歩いたり、緑に囲まれつつ、外で友達とお昼ご飯を食べてみたいです。