自然科学・身体運動科学分野活動ブログ

2020.06.12

  • 武蔵One Point自然観察

コハクウンボクー武蔵の白い花ー(Now 武蔵の自然 No-12)

春は桜、チューリップなど、色とりどりの花が咲きますが、白い花も咲きます。武蔵大学の講堂と正門の間、千川通り側に一本のコハクウンボクがあります。下向きの花は、大きな緑の葉と良いコントラストです。木全体からすると花数はさほど多くはありません。春に伸びた枝の先端に、つぼみが20個くらいついています。満開の白い花弁に陽が当たると輝いています。
  • 花弁は5枚、おしべは10本です。撮影日時: 2020:05:03 10:50:07
  • つぼみから開花まで2週間ほどだった。撮影日時: 2020:04:19 09:59:59
花が咲いても実が実るわけではありません。あれほど見事に咲いていたのに、実るころにはわずか2~3個だけでした。この木にはQRコード付きの札がつけてあるので、見かけたらスマホで閲覧してください。
  • 開花から2週間で小さな実ができ始めている。撮影日時: 2020:05:22 10:24:15
  • 武蔵の樹木QRコードプロジェクトの名板。撮影日時: 2020:05:22 09:07:22
エゴノキはコハクウンボクは同じ構造の花を咲かせる。撮影日時: 2020:05:16 07:32:16
エゴノキ科の植物で、同じく白い花が咲くエゴノキもあります。花一つ一つは、同じ構造ですが、葉の付け根から1個か2個づつつき、木全体としてコハクウンボクとは比べものにならないほどの花をつけます。武蔵大学のある江古田の地名由来説の一つは、エゴノキが沢山咲いている場所に由来するそうです。実には強い毒があり、魚毒として使われたそうです。
東京面白雑学によると、江古田(えごた)は、東京都中野区の地名ですが、江古田からは離れている練馬区栄町・西武池袋線には江古田(えこだ)駅、大江戸線「新江古田駅」は中野区の地名に合わせ「しんえごた」とのことです。もっと詳しく知りたい方は、武蔵学園記念室HPの「えごた」はたまた「えこだ」江古田今昔混同物語には、さらに混迷を深める話題が満載です。