2019.02.21

Category:社会学科

社会学科 准教授 林玲美(りむよんみ)

『卒論構想提出!』

社会学部社会学科では、各自所属する専門ゼミの方針にもよりますが、卒業論文のための調査・執筆は3年の後半に本格化していきます。インフォーマルには、一人一人の学生が大学生活を踏み出して、社会学に出会った瞬間から卒論完成までの道のりはすでに始まっているわけですが、フォーマルな意味では、大学を通した手続きとしての始めの第一歩が卒業論文の構想を届け出るところからスタートします。

私と一緒に活動をしている現3年生は15名です。3年次の前半はゼミ全体で多彩なエスノグラフィ(フィールド調査に基づいてデータを収集していく方法とその記述)を講読し、夏休み中には各自予備調査的なフィールド調査に入りました。私自身の専門分野の中心は、人種・民族関係論や移民研究も含むコミュニティの変容や集団間の関係がどのように変化していくのかを追究するものですが、ゼミ生にはあくまで自分自身にとって身近な対象とテーマに自由に取り組んでもらう方針のゼミ運営をしています。自分自身が立っている現在地から自分の目で見えることがどのような可能性と限界を持つことなのか、深くみきわめていきながら、身近な日常を書くことを通して脱構築していってほしいと願っています。ただし収集するデータは質的なものが中心をなすという点はゼミ全体が共有しています。

大学4年間の学びの集大成になるわけですから、パパっとググって表層的なものを書いてしまったらもったいなさすぎ!ということで、今を大切に、今の自分だからこそ、今の自分にしかできないディープな記述を具体的に積み重ねて、社会構造を読み解いていっていただけたらと、15それぞれのプロジェクトの成り行きをハラハラドキドキ見守っています。卒論のプロジェクトばかりは自ら動きはじめないことにはどうにもならないので、私の役割は旗を振って声出ししながら、成り行きをスタンドから見守る応援団といったところでしょうか。

冒頭でご紹介した卒論構想に話を戻しましょう。例年1月中旬(3年後期の終盤)に、卒業論文の構想提出があります。卒業論文で取り組んでいこうとするプロジェクトの題名、概要、論文の具体的な構成(章立て)、データ収集の方法、卒業論文提出(例年予備提出が9月、本提出が12月にあります)までの調査・執筆の具体的なスケジュールや参考文献のリストを指定のフォーマットにまとめて、決められた時間内に決められた受付窓口に提出するのです(ゆえに締め切りギリギリのメール添付という技は使えません!)。

1月最後のゼミでは、卒論構想の計画書を共有しながら、プロジェクトの方向性を一緒に考えてはいったものの、ある程度調査が進まないと見えてこないものもたくさんありますし、実際の調査はそうそう予定通りには進みません。臨機応変に長丁場の卒論プロジェクトを一人一人楽しんで取り組んでいただけたらと思います。

3年生の皆さん、卒業論文完成・無事提出というゴールをめざして一緒にがんばりましょう!(提出後のストーリーは、前回の矢田部圭介先生ご担当の回をぜひお読みください。)

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