2020.06.16

活動ブログ名:武蔵One Point自然観察

雄木雌木ー武蔵の食べられる植物ー(Now 武蔵の自然 No-13)

イチョウは性ごとに別株というのは、街路樹は実が落ちない雄木ということで皆さんも耳にしたことがあると思います。武蔵で観察できる雄木雌木の代表はクワノキとアオキです。アオキの雄花と雌花観察は、生物実験のテーマとして例年組み込んでいるのですが、近年は、最初のガイダンス時には花が終わっていることもあり、春の訪れが早まっていることを実感します。


クワノキの雌花。撮影日時: 2020:04:19 10:29:40


クワノキの雄花。撮影日時: 2020:04:08 07:59:19


黒く実れば食べごろ。花の期間に比べると、実をつけている期間は長い気がします。撮影日時: 2020:05:29 10:26:58


ムクドリが盛んに食べにやってきていました。種子散布してくれる報酬が美味しい実でです。撮影日時: 2020:05:22 09:13:54

 

生物実験では、繁殖を巡った性的二型を、花の形態や数や性投資配分などの項目で確かめています。雄花では花弁の数やおしべの数に変異が多いが、雌花では花弁の数に変異がより少ないないことを確かめたりしています。性による変異の多少は、生物の進化原理と深く、関連しています。


アオキの雌花。撮影日時: 2020:04:19 10:03:01


アオキの雄花。花粉のついたおしべが4本、花弁4枚が基本ですが、変異があります。撮影日時: 2020:04:19 10:05:41

 

手元に虫メガネがないときには、スマホで近接撮影して拡大すれば、記録保存もできます。採取しないでも細部を鮮明に観察することができます。いわば「いつでもどこでも虫メガネ」です。

「武蔵をedible campusに」は私の夢の一つです。構内に緑が多いことは本当に素晴らしことで何物にも代えがたい、歴史の積み重ねです。「緑を護る伝統」を今後も皆さんが継承してくれることを願っています。そのためには、木々を目で観察するだけでなく、食べられるものは食べ、五感で観察することも自然を感じる良い手立てです。縄文人も食べていたどんぐりも食べられます。できれば、果樹園もあって柿や葡萄やミカンなど、美味しい果物を四季折々楽しめたら最高だと思いませんか?

構内の果実で最もハードルが低いのはクワの実かもしれません。明治時代「生糸で軍艦を買う」というほど全国津々浦々桑畑が広がり、こどもにとってはまたとない食べ物でした。皆さんも食べる前には、スマホ虫眼鏡で撮影してから食べてください。汁が付くと取れないので注意してください。食べおわったら、拡大して観察して味に感謝。ついでにインスタで「Now武蔵の自然ークワの実」とでも拡散してください。

その他、学内には多種多様、食べられる実が季節ごとに、少しずつ実ります。なかでも、ヤマモモの実りかけの色模様は素晴らしいといつも思います。すべてが実ると赤黒くなってしまうのですが、この時期の色トーンは絵になります。

 


ヤマモモも雄木雌木型です。この季節に実る赤い実は本当においしそうです。撮影日時: 2020:06:06 08:42:12


実った枝と実らない枝では、成長パターンに違いがあります。ヤマモモの実は枝先に集まって沢山実り、繁殖にエネルギーを配分しています。実らない枝は、ぐいぐい伸びています。撮影日時: 2020:06:09 07:27:45

 


山椒も雄木雌木型です。青い実はすりつぶして、ごまだれに加えて素麺を食べると美味しい。撮影日時: 2020:06:05 06:55:38

 

以下の種類は、雄木雌木型ではありませんが、武蔵で食べられる果物ですので、見つけたら食べてみてください。


そろそろビワも実りはじめています。撮影日時: 2020:06:10 07:57:42


プラムも人知れず実っています。撮影日時: 2020:06:08 07:50:00

 

ページトップへ