2019.03.19

活動ブログ名:国東農業研修

研修後の個人レポート 石井海道(2018年実習-31)

私は農業だけでなく歴史や文化そして食についても多くのことを学ぶ事が出来る研修だと感じた。私が今回この研修に参加した理由は様々な人との交流を通して、もう一度自分自身を見つめ直したいと考えたからだ。なぜなら、現在、大学4年生で卒業まであと6ヶ月ほどしかなく、社会人になってからではこのような機会は少ないと考えたからだ。また、将来の選択肢の幅を広げるためにも多くの人たちの人生について聞く事で、これから「私」がどのように考え、どのように生きていくべきかについて考えたかったからだ。私はこの研修を通して学んだことは大きく3つある。

 

1つ目は人生の選択肢は1つとは限らないことだ。なぜなら、私は大学を卒業後、企業に就職してその企業で働く事が当たり前と考えていたが、お話を伺う中で脱サラをして農業を行う人や、生産者が減っている七島藺の畳を残すために後継者を目指す人がいると知り選択肢が1つとは限らないと感じたからだ。

 

また、上記のような選択をする人にはある共通点があると感じた。それは「明確な目標意識」と「覚悟」である。なぜなら、脱サラをして農業を行うということは雇用主から雇われてお金を頂くのではなく、自らが考え0から1を作らなくてはいけないからだ。さらに農業を始める場合には、国や市から多少の援助があったとしても約2千万の借金を負う必要があるからだ。仮に企業に勤めていれば安定的な給料と退職金が貰える。しかし、農業を始めることによって天候などによって不作になり、収入が安定しているとは限らないからだ。だが、そのような状況であるにも限らず農業や文化を残したいという思いから農家や後継者になるという明確な目標と覚悟を持ち、失敗しても諦めずに生きるということは大切だと感じた。私は明確な目標があっても、その目標を達成するために覚悟が足りず、なかなか一歩を踏み出せない事があるので時にはリスクがあったとしても明確な目標意識と覚悟を持って取り組みたいと感じた。

 


萱島酒造見学のため、案内してくださる平野さんにお土産の蜂蜜を渡しているところ。撮影日時: 2018:09:04 11:37:33

 

2つ目は現代の食ということについてだ。なぜなら、私の普段の生活は「楽だから」という理由から外食で済ませることが多かったが、今回、自給自足の美味しい手料理を食べ、既製品ではなく野菜や果物を自ら調理して食べることの大切さに気づいた。いくら忙しいからと言っても、いつも外食に頼らず自分で野菜を購入し調理することが将来の健康のためにも必要だと感じた。また、私は横山さんの家でネギの調整作業の体験を通して、私たちの食卓に来るまでに本来のネギの半分の量になると伺い、非常に勿体無いと感じた。そしてその調整作業は本来食べる事が出来る部分も外見の良い野菜を食べたがる消費者のために手作業で行われているという苦労を知り、値段が少し高くても陽の光で採れた野菜を購入し、消費者のために努力し続けている生産者のために感謝をする大切さを再認識させられた。

 

3つ目は歴史や文化を知る楽しさだ。なぜなら、私はいつも神社や博物館に行ってもほとんどが見学して写真を撮るだけで終わってしまっていたが、丸橋先生や櫻井さんや松木さんに詳しく解説を頂いたおかげで本来であれば知ることの出来なかった歴史や文化を知る事が出来たからだ。例えば、国宝の富貴寺であれば、本来は壁画があり、カラフルである事を知らずに阿弥陀如来坐像だけを見て満足していたはずだ。しかし、その事を知った上で参拝や見学する事でより楽しむ事が出来た。そして、また違った観点から復元した富貴寺の解説を聞くことで一つのことでこんなにも深くの事を知れるということに驚いた。私は七島藺に関しても、畳には藺草と七島藺の2種類の畳があるという事も詳しく知らなかったため、かつてはどのような目的で使用されていたかなどの時代背景や文化を知るということがここまで面白いとは思っていなかった。私はこれから先、神社や博物館そして美術館などを訪れる際には時代背景や歴史や意味をしっかり考えながら参拝や見学をしていきたいと感じた。

 

私はもうすぐ大学を卒業して社会人になるが、この研修に参加出来て非常に良かったと感じている。なぜなら、私がこの研修に参加しなければ学年や学部も違う6人のことを知ることさえも無かったかもしれない。さらに研修中に出会った方々にも会うことも無かったかもしれない。そのため、このような機会に参加出来たことを非常に嬉しく思う。そしてこの国東で過ごした4泊5日は私にとって非常に大切な思い出だと考えている。今まで知らなかった歴史や文化、そして今後の農業についてたくさんのことを学ばせて頂いた。他にも東京では見られないような景色や夜空はずっと忘れない。そのため、研修を共にした6人、丸橋先生、私たちを泊めてくださった方や農業体験をさせてくれた方、様々な方に感謝をしてもしきれないと思っている。今後、私は社会人になってからもこの研修を通して学んだことを忘れずに明確な目標意識や覚悟を持って様々なことに挑戦し人生を楽しんでいきたい。

 


新規就農をした淵野さんの指導を受けて、ずっしり重い七島藺を抱きかかえる。撮影日時: 2018:09:04 13:35:10

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