2018.07.24

活動ブログ名:国東農業研修

農家民宿おふじ 古谷(2017年実習-13)

私たちはこれから二日間お世話になる農家民宿おふじへと向かった。「おふじ」という看板に沿って車を走らせていくのだが…思っていたよりも険しく狭い山道をどんどん進んでいく。思わず「こんな先に農家民宿があるの!?」と思ってしまうほどだ。おふじまでの道のりは畑が広がっていたり木々がうっそうとおいしげっていたりと、自然があふれていた。ちなみに携帯は圏外。まるで全く異なる世界に来たようだった。

 

おふじに到着するとご主人の河野忠臣さんが温泉に連れて行ってくださった。その名も、はないろ温泉、思っていたよりも大きな温泉でにぎわっていた。地域の方々とお話もしつつゆっくりと温まりおふじへと夜道を戻りました。おふじにはすでに学長ご夫妻がいらっしゃっていた。今回の研修では研修三日目の夜から最終日にかけて学長ご夫妻と共に研修をおこなった。

 

おふじの居間に入るとすぐ目に飛び込んできたのは壁一面に飾られたたくさんの色紙でした。それらは今までに宿泊した人が書いていったもので、居間に貼ってあるものはほんの一部とのこと。実際は飾りきれないほどの色紙があるのだという。たくさんの感謝の言葉からはいかにおふじが人々に愛されてきたかが分かる。私たちも最終日に色紙を渡すことになる。様々な工夫が凝らされたイラストを眺めながら、自分たちはどんなものを書こうかと考える。

 

そしてお待ちかねの夕食である。机の上にはおふじの経営者、洋子さんが作ってくださったおいしそうな手料理がずらりと並んでいた。その中でも印象的だったのが焼きナス。丸々と大きな米ナスを焼いたものにみそひき肉をたっぷりとつけて、いただく。本当に一人分なのか?と疑ってしまうほどの大きさと見た目に思わず圧倒される。そしてこれにはナスが大好きな渡戸さんが大喜び。彼女は今回の研修で好物のナスとゴーヤばかりを食べていた気がする。幸せそうな顔でぺろりと一皿平らげていた。

 

同じく印象に残っているのはかっぽ酒。長い竹筒のなかには温かいお酒が入っており、これを傾けるときに「こぽこぽ」といった音が鳴る。竹の中をお酒が通る音だというが、竹から鳴っているとは思えないその不思議な音に全員で耳を澄ます。これはただ傾ければ鳴るわけではなく、コツが必要らしい。お酒を入れる酒器も竹筒でできており風情を感じる。大人のみなさんがおいしそうにかっぽ酒を飲んでいる姿を横目に、二十歳をすぎたらまた来ようと誓うのであった。

 

ご飯の席では農家民宿おふじのなりたちについて伺った。田染荘に農家民宿ができる前までは、見学しにきたお客さんが宿泊できる施設がなかったそうだ。みんな別府などに宿泊をしてしまうため、なんとかしてここにいてもらいたい!という思いから市が農家民宿を推奨するようになった。田染地域で一番初めにできた三軒のうちの一つが農家民宿おふじだそうだ。たしかに、ここまできたのに宿泊は違う場所でというのはとてももったいないことのように感じる。ホテルではなく、田染の雰囲気を全身で味わうことができる農家民宿に泊まったほうがお客さんも旅を満喫できるだろう。また、おふじは観光客以外にも中学生中心の農業研修生が利用するそうだ。中学生が説明を全く聞かなくて困ってしまった話など、民宿ならではのお話をたくさんお聞きすることができた。

 

そしてせっかく学長がいらっしゃるのだから…ということで日頃の武蔵大学について私たちの思っていることや疑問についての話をすることになったが、メンバー全員緊張してあたふた。私自身、結論がどこかに行ってしまう話が多々あった。しかし、話をしているうちにみんな自分から積極的に話すようになり、学長も私たちの言葉一つ一つに対して丁寧に答えてくださった。会話の中で私にとっての学長の存在が「雲の上の人」ではなく「私たちの学長」となり、このような機会を得られて本当によかったと改めて思った。丸橋教授はよく「仲良くなるには一緒にご飯を食べることが一番。」とおっしゃるが、今回の研修を通してその意味がよくわかった気がした。食べるということは会話をするということなのではないだろうか。おなかいっぱいのご飯を頂いて各自就寝準備へ。無事研修三日目を終えた。

 


部屋の壁一面に飾られている色紙。それぞれ特徴的で個性的なものばかり。撮影日時: 2017:09:05 06:42:04

 


所狭しと並ぶ料理。ほとんどが畑で採れた食材で作られている。撮影日時: 2017:09:03 20:02:45

 


この日から研修に参加してくださる学長ご夫妻。お二人のお皿に乗っているのが焼きナスである。撮影日時: 2017:09:03 20:02:33

 


体調不良のため河野了先生とは、短時間お話をしただけだった。毎年、一緒に田染のたんぼを歩いていたのに、誠に残念だった。「よく勉強するように」とのお言葉をいただいた。撮影日時: 2017:09:03 17:31:27

 

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