2013.07.02

活動ブログ名:武蔵One Point自然観察

スミレの種はアリ散布

スミレは、日本の植物の中でもみんなに親しまれているものの一つです。春先の庭や野山に咲く花は人目を引きます。花の形も独特で、一目ですぐスミレの仲間とわかります。専門用語で言えば距という部分が、花の後ろにぷくりと付いていて、そこに花蜜が蓄えられています。
 
スミレの種をみたことはありますか?写真にあるように、独特の形をしている実がつき、熟せばこんなふうに3裂する果実です。一列に6個くらいづつ並んでいて面白い形をしています。
 
スミレの種子にはもう一つの秘密があります。アリが種子を散布する植物なのです。この種の根元にはエライオソームと呼ばれる、独特の器官がついています。 アリはこのエライオソームが出す匂いに魅了され、自分の巣のなかへ種を運びこみます。そうして、時期がくればアリの巣から芽を出すのです。何もない舗装の 隙間にどうして?こんな隅っこに前からスミレがあったかなあ?と思った場合には、きっとアリの仕業です。いや、したたかなスミレの戦略が実を結んだのです。
 
スミレの種はアリ散布
まだ青く、下を向いているスミレの果実。
 
スミレの種はアリ散布
殻が3つに割れ、種は殻に圧迫されて飛び出していくらしい。
 
スミレの種はアリ散布
エライオソームをくわえて巣へと運ぶアリ。種の大きさはアリの体の半分以上もあります。
 
スミレの種はアリ散布
エライオソームの様子。簡単には剥がれずしっかり種にくっついている。

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