2019.03.19

Category:英語英米文化学科

英語英米文化学科 リンジー・モリソン

日本文化の発信と受容の系譜をたどる

2018年度の「英語圏文化ゼミナール」では、日本文化の発信と受容について勉強しました。どういうことかと言いますと、明治時代から平成まで、日本人は自分たちの文化をどのように海外に向けてアピールしてきたか、そして外国人は日本に対してどのようなイメージを持ってきたかについて考えました。日本文化のイメージは「内」から来るものだと思われがちですが、例えば浮世絵のように「外」からの関心の結果である場合も少なくありません。このゼミナールは、そうした「内」と「外」の交錯について考えることを目的としてきました。

前期では明治時代から戦前まで、後期では戦後から平成まで、という大まかな時代区分のもとで、歴史的な背景を意識しながら日本のイメージの変化を見てきました。日本語で書かれた文献と英語で書かれた文献を両方資料として使いましたが、いろいろな人が参加しやすいように和訳・英訳のある文献を選びました。また、学術書だけではなくて、エッセイや旅行記、ノーベル賞授賞式の演説文など、多様な文献を読みました。

私たちが出した(一応の)結論は、日本のイメージは決して「変わらない」ものではなく、時代とともに(特に第2次世界大戦のような大きい出来事によって)変化するのだということ、しかし中には明治時代から続いているイメージや印象もあるということです(例えば日本が欧米に比べて「topsy-turvy」だとか「fairy-land」のようだとかは明治時代の文献に散見されましたし、今でも聞きます)。なぜそうなったのかを、昔と今、日本と外国を比較しながら、みんなで検討しました。

(特に前期では)古い文献が多かったので、言葉や文法が難しかったり、内容が濃かったりして大変なところもありましたが、そのぶん収穫も多かったのではないかと思います。

ゼミの皆さん、1年間ありがとうございました!

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