学部横断ゼミで、一歩進んだ私になる

社会学部 メディア社会学科 3年(2021年4月入学)#在学生

学部横断型ゼミナール・プロジェクト※(通称:横断ゼミ)を熱心に取り組んでいたとお聞きしました。横断ゼミに入ったきっかけを教えてください。

横断ゼミに入ったきっかけは、1つのことに全力を注いで頑張りたいと思っていたからです。大学生のうちはさまざまなことに挑戦したいと考え、サークルやアルバイトなど、興味のあることにたくさんチャレンジしてきました。しかし、振り返ってみると1つのことを集中してやり抜く、という経験ができていないことに気付き、元々存在を知っていた横断ゼミの履修を決めました。
その決め手となったのが、同じGDSコースの友人の存在でした。私が履修を迷っていた2年生の時にGDSの友人たちが続々と横断ゼミを履修し、その全員が口を揃えて「忙しいけど確実に自分の力になる、成長できる」と言っているのを聞いて、「ここなら全力を尽くして自分自身を成長させられるんじゃないか」と思いました。
※科目名は学部横断型課題解決プロジェクト

横断ゼミの具体的な取り組みについて教えてください。

私が参加した今年の春学期は、オタフクソース株式会社様にご協力いただき、食をめぐる社会課題解決に向けた新事業の提案を行いました。活動前半(フェーズ1)では学部での学びをいかした視点からオタフク様についてまとめ、後半(フェーズ2)では全学部が集結し、取り上げる社会課題の選定と深掘り、オタフク様だからできる新たな取り組みの発案を行いました。
また自分たちの成長や変化を客観視するために、毎授業後にはふり返り日記を書き互いにコメントし合ったり、社会人基礎力をはかるためのテストや、キャリアコンサルタントの方との定期的な面談なども受けてきました。これら自己評価と他己評価の機会を設けていただいたことで、この横断ゼミでの活動が今後社会人になった時にまでいかせると感じています。実際、私は現在就職活動中なのですが、チームメンバーやキャリアコンサルタントの方、先生方に言っていただいたことは自信につながっているし、自分では気づかなかった自分の強み・弱みを知るきっかけになっています。例えば、私の日記を読んだ先生方から「西尾さんは自分に足りない部分に注目する癖があるけど、もっと自尊感情を持っていい」とアドバイスをいただき、それ以来自分が持っている能力を伸ばしていこう、と思えるようになりました。

実際に活動が始まって苦労した点などはありましたか?

表紙にもこだわった最終報告書
苦労した点は、やはり最終提案の内容決めです。
取り上げる社会課題を「孤食」に設定したものの、ターゲットを子どもにすると「食育」という視点がプラスされてより複雑になったり、高齢者の方にするとインターネットを使った施策は難しかったり、「孤食」の中にもさらに年代や場所によって問題視するべきポイントが異なるため、話し合いは堂々巡りでした。ブレインストーミングでホワイトボードが真っ黒になり、何度も消してはまた一から話し合う、という日々が続き、すっきりせず悶々としたまま1日が終わることもありました。
しかし、私は1つの物事を極める作業がとても好きで、やりがいを感じるタイプだったようで、大変ではありながらも毎日会議に行くことが楽しかったです。「絶対に納得する意見を生み出したい」という気持ちでとことん思考を深めていった結果、私の意見にメンバーがうなずいてくれて、最終提案に採用してもらえた時はとても嬉しくやりがいを感じました。

横断ゼミを通じて「成長できた」ところはどんなところですか?

たくさんありますが、特に印象に残っているのは「自分の意見を伝えることの楽しさ」を実感できた点です。
これまでの私は、「人の役に立たなければ」という思いが強すぎて、自分の考えがあっても「すごいこと言えないし、時間の無駄になってしまうんじゃないか」と発言をためらうことが多かったです。横断ゼミでも、初めの頃は積極的に発言し会議を進行していくというよりも、サブとして話が反れないようにするくらいしかできませんでした。馴染むまでなかなか発言できないというのは、未だに自分の課題ではあります。
しかし、横断ゼミでは能動的な態度が求められるため、この機会に苦手意識を克服したいと強く思い、積極的に発言することを心がけました。自分の意見が人に伝わることで、初めは小さかった私の考えが徐々に大きくなり内容が深まっていく、という過程はとても楽しかったです。
この経験をしたからこそ、サークルや就職活動のグループディスカッションでも自信を持って発言できるようになりました。今後、社会人になってからもこの成功体験や感じたやりがいはいきてくるだろうと思っています。

今後のビジョン、やりたいことなどを教えてください。

就職活動中のためこれからの人生について考える時間が増えましたが、現状に満足することなく、やりたいことには果敢に挑戦できる人でありたいと思っています。楽をしたりなんとなくで日々を過ごすことが苦手で、意味のある毎日を送りたいと考えているので、自分だけでなくさまざまな人に影響を受けながら、やりがいに溢れた人生を送りたいです。
例えば最近はサークル活動にもっと力を入れたいと思っています。私が参加しているサークルでは音響や照明、動画編集など“放送“に関することを総合的に体験できるのですが、その中で「見ている人が面白いと思えるもの」を作ってみたいと考えています。

最後に、横断ゼミの履修を考えている後輩に一言、アドバイスなどをお願いします。

私は横断ゼミを履修する前、「横断ゼミでの活動って、社会人になったら嫌というほど経験する話し合いとかの活動だから、学生のうちにできることをやった方が良いのかな」と1度悩んだことがあります。しかし、大学や企業様の多大なサポートのもと、大学生のうちにこのような貴重な体験ができたことは、間違いなく私の人生において大きな財産となりました。こんなに多くの方に見守っていただきながら、自己成長の場を設けてもらえることはなかなかありません。
忙しく大変なこともありますが、それ以上のものが得られると思います。横断ゼミ担当の先生経由で履修した先輩たちも相談にのってくれると思いますので、ぜひ挑戦してみてください!