映画監督とソーシャルビジネス、二刀流で生きていく

社会学部 社会学科3年 石田 瑞樹(2020年4月入学)#在学生

以前映画研究会の部長をなさっていましたが、映像制作にはもともと興味があったのですか?

私は、俳優としての活動も行っていますが、その時に、映像に出るだけでなく、創り手としても関わりたいと思ったのが映像制作を始めるきっかけです。大学入学後、専門に映像制作を行うサークル・部活が無かったため、無いなら立ち上げようと比較的軽い気持ちでサークルを立ち上げました(その後、現在の映画研究会に移行)。ですので、誰かから教わることは一切なく、現場で多くの経験を積みながら、勉強の日々。たとえ興味がないジャンルでも、新作の邦画はほぼ全て観ています。

2022年にはゆうばり国際ファンタスティック映画祭において、ゆうばりホープ賞を受賞。また、最近は東京都主催の動画コンテストでも優秀賞(優勝)を受賞、と着実に経験を積まれています。

最初に、素敵な賞を頂けて大変光栄です。制作において常に意識していることは、リアリティの追求と妥協しない姿勢です。人間が演じている以上、例えば「ご飯を食べる動作」などはリアルを映しており、全てがフィクションではありません。また、作品で病気を扱うときは、徹底的に調べ尽くします。更に、自分の「好き」は出しません。「こんなカット割カッコいい」ではなく、あくまでも「このシーンにはこのカット割が必要」という考えで撮影を行います。視聴者にそのシーンの意味が伝わるか、そして表現できるか、を肝に命じています。

映画監督として活躍する傍ら、一方で起業(株式会社2L)もなさっていますね。起業の目的は?

起業は手段であり、目的ではありません。あくまでも目的はサービスの提供です。2年生の時に、初入院を経験し、様々な不自由さやサービスの必要性を実感したのが起業のきっかけでした。 現在2Lは、世田谷区や目黒区のお客様に多くご利用頂いております。また、コンビニや銀行、企業さんとの事業提携の提案もあり、進行しています。更に、地方でのサービス提供の必要性も実感しているため、ソーシャルビジネス企業として、地方自治体でのヒアリングや官民連携の余地を模索して、全国を駆け回っています。

チャレンジ精神旺盛で大学生活を満喫しているように見えますが、その分苦悩もあるのでは? これから大学に入学する後輩や起業を考えている方にアドバイスをお願いします。

 私はあくまでも目の前にあった「チャンス」を活かし、「行動」をしただけです。まだ、大成功も大失敗もしていない道半ばで、常に、選択と行動の毎日を送っています。  大学生の皆さん、学生はあくまでも職業欄で選ぶだけの身分だと思って下さい。つまり、同年代でも働いている人はいる訳で、「まだ大学生だから」や「学生で◯◯できて凄い」などというのは、ただの逃げだと思います。私たちも大人であり、もっと活躍できます。目の前にある「チャンス」に挑戦してみては。  起業を考えている方は、起業を目的にせず、自分のビジネスで「人を幸せにできるのか」を考えることが重要だと思っています。個人的には、ビジネスは人を幸せにするものでないと成り立たないとも。「自分の起業〜ビジネスがどう新たな道をつくるのか?」を振り返ってみて下さい。

石田さんの今後のビジョンなど、ご自由にどうぞ。

映像制作は、実は「株式会社2L」と深く結びついています。企業理念は「人生を刻む瞬間をサポートする」であり、映画やドラマなどは明日を生きる糧になりますから。 それぞれのビジョンについて今考えていることですが、まず、映像制作から。映画は毎回「メッセージ性」や「伝えたいこと」(例:人生・生きる)を常に意識して制作すること。作品が学校などでオススメされる教材となることを密かに狙いつつ、1人でも多くの人に訴えかける作品をめざします。次に、ソーシャルビジネス。幅広く地方展開していくのが目標。「何か日常で困ったことがあれば、2Lさん」とお客様が思ってくれる会社に成長させたいです。保険会社は「安心」・家電量販店は「便利」を売っています。私は今後も「幸せ」をお客様に提供していきます。