家を無くしてみました

人文学部 英語英米文化学科4年 納冨泰一(2019年4月入学)#在学生

アドレスホッパーだそうですが、今も?

はい、現在も続けています。始めたのは2022年4月1日です。それまでは江古田に賃貸を借りていましたが、今は海外進出を果たしスリランカにいます!(2023年2月取材時)

定住しない選択をした大きな理由は何でしょうか?

旅が好きで家を不在にすることが多く、「家って要らなくね」って思ったことがきっかけです。旅行中でも家賃や光熱費を払っていることに疑問を感じ、どうにかできないかなと考えたところ、「家を無くして旅先の滞在場所を家にすればええやん?」って思いました。それで、賃貸の時の支出とアドレスホッパーのそれを計算したら、ほぼ同じぐらいで即決。 アドレスホッパーになってから思ったのですが、支出額は同じでも、充実度はこちらの方がかなり高いです。

不自由なことは?

この質問、いろんな人から聞かれるのですが、全く不自由と感じたことがありません。まずは全てを受け入れ、日々起こる出来事を自分なりに楽しんでいます。

印象に残っている場所は?

ありすぎて、困ります(笑) まずは北海道から沖縄まで、全国各地で様々な出会いに恵まれました。どれもかけがえのないものです。「本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします!!」と、この場を借りて伝えたいです。

あちこち旅行することで、見えてくること、気づくことはありますか?

旅で色々な場所へ行き、会話をし、生活することで、定住していた時よりも振れ幅が大きくなり、それにより自分の好きなことや大切にしたい価値観が研ぎ澄まされたような気がします。アドレスホッパーでは日々の生活の中で選択することが多いです。また、持ち物も必要最低限に抑えないといけないので、考える必要があります、この生活を通して、「美味しいご飯が食べられて、人とお話しできて、自然に触れることができれば幸せやな」って感じました(サッカー観戦も、笑) 。アドレスホッパーになる前は、「〇〇でなければならない」ってことに取り憑かれていたため、しなければならないと思うことを仕方なく行っていました。日々の生活に満足はしていましたが、顔が死んでいると言われることもありました。そのことがずっと引っかかっていて、今思えば、自分で自分に無理をさせて、行動していたのだと気づきました。 また、「周りに自分の期待を押し付けないこと」も大切だと思います。旅は、偶然の連続でいっぱい。その1つ1つに反応していたら、かなり疲れます。しかし、状況は何も変わらないことも多く、期待値が高いと逆に自分で自分のことを苦しめてしまうことになるからです。

ズバリ!納冨さんのめざしていることは何ですか?

“鳥肌する瞬間を作る人”になることです。心が動いた時は鳥肌が立つと思いますが、それをいっぱい生み出していけるようになりたいです。むしろ、自分はその震源地になりたいと思っています。 このような状態になれば、「納冨とまた飲みたい」や「一緒に仕事したい」など一緒に〇〇したいって言ってくださる方々が出てきてくださるかな、と。その「〇〇したい」を化学反応させて、ことが動けば、いつまでも楽しい毎日が過ごせると思っています。最初は一期一会だと思っていても、気がついたら一期一会が一期二会、三会となっていきたいです!(笑)

今後のこと、生き方など、ご自由にどうぞ

これからも「そもそも自分って何をしたいんだっけ」と問いを常に持ち、自分の中の当たり前をアップデートさせながら柔軟に行動していきたいと思っています。入学時にアドレスホッパーになるとは思ってもみなかったし、そのような存在や言葉すら知りませんでした。しかし、問いを持ち、「家っていらなくね?」から始まり、実際にアドレスホッパーとして生活し、大切な価値観に気づくことができました。 納冨を知る前と知った後で「お!」と少しでも何か心に届きましたら、嬉しいです。