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武蔵の学び

トップ 訪問者 先生・先輩メッセージ社会学部メディア社会学科 奥村信幸教授

社会学部メディア社会学科 奥村信幸教授

●先生の所属学科の特徴を教えてください。
大学では、私たちが生きている世界のことを、より深く学びます。法律や文学を通して学ぶように、私たちはメディアで交わされている情報に注目します。そして、発信者や受信者が何を考えているのか、あるいは正確で心が通じ合うコミュニケーションのためには何が必要なのかを考えるというアプローチをとります。

新聞やテレビといった伝統的なものだけではなく、インターネットやソーシャルメディアなど、身近なメディアについて構造や歴史を知るのが第一歩です。さらに、実際に表現して発表する、プロに直接話を聞く、現場に出てインターンを経験することを通して、世の中に行き来しているさまざまなコンテンツをより良いものにするために、説得力のある意見が言えるような人を目指します。

●なぜ、ゼミが大学生の学びにとって重要なのか。また、ゼミで身につく力を教えてください。
(ゼミが重要な理由)

講義で話を聞いているだけでは、生きた知識にはなりません。新しく知ったことを使い、実際に起きた出来事について誰かを説得する、あるいは実際に使って何かを伝えることで身につくものです。最初からうまくいくものではありません。ゼミは先生や仲間と助け合いながら、何回も試して失敗して、実力をつける場です。

(ゼミで身につく力)
本を読んで話をたくさん聞くので、ポイントをつかむ力。ディスカッションをたくさんするので、人を納得させる意見を表明できる力。文章や映像などの作品を作るので、人を感動させる表現力など、さまざまな力が身につきます。でも、あなたが挑戦しないと始まりません。

●先生が、ご自身の専門分野に興味をもたれたきっかけを教えてください。
私は、テレビ局でニュースを中心に仕事をしてきました。ニュースは情報の選び方や伝え方によって役に立ちますが、人を傷つけることもあります。しかし、ニュースを作っている人も、受け取っている人も、どのようなニュースが必要とされているのか、条件を明確に理解していないこともわかってきました。縁あってニュースを別の角度から考える今の仕事に就いたので、ニュースが面白く、本当に人の役に立つために必要なことを考えていこうと思いました。

テレビの仕事をしているうちにインターネットが急速に発達し、ニュースの発信者は新聞やテレビだけではない時代がやってきました。現在はソーシャルメディアも含め、あらゆるプラットフォームでやりとりされる情報について考えるようになりました。

●先生のゼミについて、学ぶ内容や特徴、魅力を教えてください。
良いニュース、役に立つニュース、面白いニュースかどうか説得力のある判断をするために、ニュースを実際に制作して考えます。記事を書いたり、短い映像作品を制作したりしながら、「ニュースの卵」newstamago.comに公開するニュースストーリーの企画・取材・撮影・編集・ナレーションのすべてを自分で行い、完成させることが最終目標です。役に立つニュースの題材を発見するには、日頃から時事問題をフォローし、新聞やテレビだけではなく、インターネットも駆使して効果的に情報を得る訓練をしなければなりません。また、興味を持ってもらうような記事や映像を作るには、ニュースだけでなく、演劇やドラマを観たり、小説やマンガを読んだり、美術館に通ったりと、あらゆるコンテンツに触れセンスを磨く必要があります。

●最後に、受験勉強に励んでいる高校生にアドバイスをお願いします。
メディアを勉強するためには、なんとなくスマホだけを使うのではなく、積極的にいろいろなメディアに触れることを日常から挑戦してください。新聞やテレビから電子書籍、新しいスマホのアプリやヴァーチャルリアリティのデバイスなど。とにかく使ってみて、どこが面白いのか、またどこに魅力がないのかを考えるクセをつけてください。

そして、高校で学ぶ毎日の勉強も大切にしてください。基礎学力がないと、興味のある研究をしたくても、目の付け所がわからないでしょう。今、あなたの周りで交わされているメディアのメッセージを分析するためには、社会のしくみについて理解し、歴史や成り立ちを知らなければ手も足も出ません。今すぐ役に立たなくても、イザというときに思わぬ知識が味方になってくれます。
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